【着替えなくていい】ていねいに書く雑文~その178~20221122
【着替えなくていい】
わたしは自宅で働くライター。家から一歩も出ない日が週に2回はある。
11月も終わりが近づくにつれ「布団の周りの空気が冷たい」のが分かる季節になってきた。
うちは電化製品の暖房器具がエアコンぐらいしかない。局所的にあったかくなる電気ヒーターの導入も考えたが、意外と電気代が高いので断念した。ちなみに灯油とかガスのやつは火事が怖いので使う予定はない。基本的にうっかりしてるので、そういうのは危険。家にガス栓はあるけど、料理もIHでやってる。
すっかり寒くなってきた朝の第一関門が「布団から出ること」だとすると、次の関門が「着替えること」じゃないだろうか。自分の体温ですっかりあったまった寝間着を脱ぎ、ひんやりと冷たい服に着替えるのはなかなかハードルが高い。我が家にはこたつもヒーターもないので「服をあらかじめあっためておくこと」もできないし。
そんなときは、自宅で働くわたしの大勝利である。世の在宅ワーカーがどうしているのかは知らないけど、わたしは寝間着のまま仕事をしている。もはや寝間着ではなく作業着やユニフォームといった方がよいかもしれない。
だらしないかもしれないけど、子どもの教育的にダメとか、親の目があるからダメとかいうことはない。家にはわたし1人しかいないんだから。ついでにいうと妻が家にいるときもわたしは寝間着だ。寝間着は柔らかくて動きやすく、しかもあったかい。気をつけなきゃいけないのは、そのユルさに甘えて太らないようにすることぐらいだ。
「フリーランスっていいよね」という場合、満員電車がイヤとか会社の人づきあいがイヤとかノルマがイヤとか、いろんなイヤが出てくるけど、そこに着替えるのがイヤってのも追加しておこうと思う。あ、外に出るときはちゃんとした格好してますよ(自己診断)。
シャンとして見えるので、たまには無意味にスーツを着てみたいときもなくはないけど、やっぱり面倒なので着ない。スーツは柔らかくないし伸びないし、体型という現実をリアルに突き付けてくるし。いいところは見た目ぐらいのもの。あったかくもないし。
一方で、寝間着は見た目以外のすべてを兼ね備えている。あらゆる快適さについて計算されつくした、在宅ワーカー向けのスーツといってもいい。奥が深いね。