先生のおすすめ名所を探せ! 国際文化学部新歓イベント
こんにちは。
広報グループのUです。
ゴールデンウイークはあっという間に過ぎ去りましたね。
みなさん、どんなお休みを過ごしていましたか?
私は読みたかった小説など、本を13冊よみました(1498年のフランス・ルイ国王の離婚裁判を描いた『王妃の離婚』や、クリエイターの卵たちが集まるシェアハウスの物語『スロウハイツの神様』がおもしろかったです)。
5月ももう半ば。1年生は入学してひと月半が経ちました。
大学生活にはちょっとずつ慣れてきたけれど、まだ顔や名前をちゃんと覚えられていない先生もいる…そんな時期でしょうか。
そんな1年生のみなさんに、同級生や先生をもう少し深く知ってもらうため、そして京都精華大学がある「京都」の土地になれてもらうため、国際文化学部では新歓イベントが行われました。
イベントの内容は、国際文化学部の先生たち計35名が、自身の研究に関係する京都の名所で待機しているので、学生たちはグループに分かれてあちこち訪問するというものです。
昨年も行われたこのイベント。ブログを公開後、学内外から「羨ましい!」「やってみたい!」という声をいただいた大好評企画です。今年も参加したので紹介していきますね。
5月14日(土)13時からスタートです。いざ。
最初に向かったのは、出町柳にある「下鴨神社」。
数多ある京都の寺社仏閣のなかでも最も古いほうの神社です。『有頂天家族』など、小説や映画の舞台としてもよく登場します。神社の前の緑のトンネル、「糺の森(ただすのもり)」が好き。
ここで待っていたのは、人文学科文学専攻の是澤先生と、社会専攻の服部先生。
学生たちは先生の指示をうけて、場所ごとにミッションをこなします。
下鴨神社でのミッションは以下の2点。
2柱ある祭神を確認する
ラグビーの神様が祀られている石碑を探す
えっ、ラグビーの神様なんているのか!
ぜんぜん知りませんでした。学生たちと一緒に探します。
ありました。本当にラグビーボールが祀られている。
下鴨神社では、毎年お正月に「蹴鞠(けまり)はじめ」という、平安時代の遊戯を模した催しが開かれます。そこから由来して、同じように球を蹴るスポーツであるラグビーの聖地にもなったそうです。
さて、バスに乗って次の場所へ。
「京都伝統産業ミュージアム」に向かいます。
平安神宮のそばの建物「みやこめっせ」の地下に広がる、日本全国の工芸品がずらりと並ぶ展示室。その多くを無料で観覧できるミュージアムです。
ここで待っていたのは、日本文化専攻の米原先生。学内の研究機関「伝統産業イノベーションセンター」のセンター長でもあり、伝統工芸や伝統産業研究の専門家です。
この場所でのミッションは、展示品のなかから、江戸時代に京都で生まれて全国に人形ブームを巻き起こした「伏見人形」や、同じく江戸時代・京都の一大産業「西陣織」を探し出すことでした。
丸一日この場所で過ごせそうですが、次の場所へ。
ミュージアムから小走りで10分。「琵琶湖疏水記念館」です。
琵琶湖から京都に水を運ぶ「疏水」が建設されたのは、いまから120年ほど前、明治時代でした。約400万人が関わった大工事でしたが、水力による工場ができたり、舟運による物流や人の行き来が生まれたり、京都の産業を大きく変えるきっかけになりました。今も現役で使用されています。
この場所で待っていたのは、歴史専攻の岩本先生です。
日本近現代史や思想史が専門です。歴史専攻は時代ごとにゼミが分かれているので、将来「明治維新」や「新選組」など、近現代史の研究をしたい人は、岩本先生のもとで学びます。
実は、去年このイベントで初めて訪問し、想像以上に見ごたえがあったので、その後も2度ほど個人的に見学に行っています。おすすめです。
次はちょっと南に下って、五条通沿いにある「京都リサーチパーク」に来ました。
ここにいたのは、グローバルスタディーズ学科の南先生と、人文学科社会専攻の白井先生。
「京都リサーチパーク」は、企業や大学、団体等が集まって、新事業や研究開発を行っている活動拠点です。京都精華大学とも包括協定を締結しています。
オフィスビルのように見えるけど、誰でも使えるコワーキングスペースやWi-Fi完備のカフェスペース、ゼロから起業をめざす人の支援プログラム「miyako起業部」など、大学生も活用できるサービスがたくさん用意されています。
ちなみに施設内のカフェ「GOCONC(ゴコンク)」の店内に流れる時報やBGMは、バンド「くるり」のメンバーで、京都精華大学音楽コースの先生の岸田繁さんが作曲を担当されてます。こちらも要チェック。
次は、京都リサーチパークから歩いて5分ほどの場所にある「楽平家(ラペイエ)カフェ」にやってきました。
京都の古民家を改装していて、レトロな雰囲気がとても可愛いカフェです。
ミャンマーカフェという珍しい場所で待っていたのは、ミャンマー出身のナンミャケーカイン先生。
ここでは、オーナーさんからカフェオープンの経緯を伺ったり、子どもたちの絵に描かれているモチーフから、ミャンマー文化を読み解いたりしました。
あたたかいカフェの雰囲気に、1日歩き回っていた学生たちも、ほっと一息ついた様子。
この時点で時間は16:30。17:00でイベントは終了です。
ほとんどの学生たちは予定の行先を回り終えて、達成感と多少の疲れのなか帰路につき始めていました。
私はせっかくなので、もう一カ所だけ。
走って「お西さん(西本願寺)」に向かいました。
到着したのは16:50。
17:00閉門のギリギリでしたが、滑り込みで入れていただきました。
ほとんど人がいないなか、夕陽を背にする「御影堂」と「阿弥陀堂」の姿は圧巻。今後はゆっくり来てみます。
これにて13:00から17:00のイベントはすべて終了。
いちにち京都市内を歩き回った学生のみなさんも、学生たちが来るのをソワソワしながら待っていた先生方も、本当におつかれさまでした。
フィールドワークの面白さを、少し実感できた1日だったのではないでしょうか。今回行かなかったところでも、気になる場所があれば、ぜひ自分でも行ってみてくださいね。
国際文化学部以外の学部のみなさんにもおすすめですよ。
それでは。
▽▽▽ 先生たちが待っていた名所はこちら ▽▽▽