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受験勉強だけど楽しんで。(鉛筆デッサン、イメージ表現の試験対策について)

こんにちは、広報グループMです。
10月とは思えない暑い日が続いています。京都は連日30度を超えていて、統計開始以来10月の真夏日日数の記録を更新しているらしいですよ。

先週末(10/10)のオープンキャンパスも暑かった...。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました!

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めちゃ暑かった「秋のオープンキャンパス」では、大学や学部別の説明会、施設見学、個別相談、学生によるキャンパスツアーなど、いろんなプログラムを行ったのですが、初めて「鉛筆デッサン・イメージ表現の入試ポイント説明会」を実施しました。そこで、なるほどね!!と思うことが多かったのでご報告します。

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「鉛筆デッサン」「イメージ表現」は、芸術・デザイン・マンガ学部の、11月の公募制推薦入試と、年明け2月の一般入試1期で行われる、いわゆる「制作型入試」で、例年たくさん受験してもらっています。

まず「鉛筆デッサン」については、デザイン学部の豊永先生が説明してくれました。※精華のデッサン試験は、2種類のモチーフを机上に自由に配置して鉛筆で描写します。過去問題はこちら

鉛筆デッサン_2月_4

精華デッサンの評価ポイントは、①形、②色調、③空間の3つ。
「①形」は、主に定型物(上のデッサンで言うとガラス瓶のこと)の形がとれているか、各モチーフの大きさの比率やバランスが妥当か。「②色調」は、立体感や重量感が表現され、モチーフを描き分けられているか。「③空間」は、モチーフの特徴を生かした画面構成になっているか、です。

豊永先生が高校生たちに繰り返し「わかるかな?」と語りかけておられたのは、「受験対策になってしまいがちだけど、デッサンも絵画であり、魅力的であるべき。楽しんで描いてほしい」ということ。デッサンが楽しくなるためのコツも話されていました。

テクニックだけではなく、メッセージ性があるかも大切で、「よく見て、感じたものを表現してほしい。デッサン作品から、楽しげだな、とか、かわいいな、と感じられるといい」とのことでした。
デッサンが、かわいい!!と私も目からウロコ。

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↑ 説明会終了後にデッサンのアドバイスをする豊永先生。

アンケートにも「デッサンに対する考え方が変わった」「今日帰ったら、楽しんで描いてみようと思います」というコメントがあって、伝わってる!!と思いました。

続いて、「イメージ表現」。
※「イメージ表現」は、画用紙(B4)に印刷された図形から発想される世界を、絵と文章で表現するもの。過去問題はこちら

イメージ表現_11月_1

マンガ学部の荻原先生が説明してくれました。

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荻原先生のアドバイスはとても分かりやすく、ずばり「仕上げること」「アピールポイントを持つこと」です。

B4用紙を「塗る」ために必要な〈作業の時間〉を確保して、アイデアや下絵に割ける時間を割り出しておくこと、〈作業〉に必要な最低限の時間は慣れると計算可能なので、実際の試験時間(3時間)をかけて試してみてほしいとのこと。

そして「デッサンの対策が〈自分の苦手な部分を知って、そこを鍛える〉としたら、イメージ表現の対策は〈自分の得意を知って、伸ばす〉こと」だと。

「アイデア、デザイン力、キャラクター性、物語性、どれかが優れていたらそこがアピールポイントになります。例えば、色づかいには自信がある!という人は、自分が魅かれる配色を普段から身の回りのものでよく観察して、新たな色の組み合わせを研究しておいてほしい」と。全部が優れていなくても大丈夫。なんだか勇気がでました!

「ただし、最初に言った通り〈仕上げること〉は必要最低限の条件なので、B4用紙を描き切る訓練はしておいてください」と念押しもありましたが。

推薦入試まであと1ヶ月。もちろん入試ですし、受験勉強なんですが、鉛筆デッサンもイメージ表現も、楽しみながら練習して、自分らしさを存分に出してほしいと思います。

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(30℃越えの10月の空)

おわり。