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<京都黒いちじく>休眠期の取り組み
こんにちは!
今日もご訪問いただきありがとうございます
最近の京都黒いちじくの活動について投稿したいと思います
▪️休眠期の作業
黒いちじくは12月から3月休眠期に入っています
1月には全て葉が散り、スッキリしたものです
この時期の作業の一つに
根切りがあります
根を切り
同じポットに戻してもいいし
サイズ増しをしてもいいです
当園では、17Lポットに植った苗木は窮屈そうに感じたので
一部、コンテナ増し作業をしています
▪️根切り
1年間、ポット内で伸びた根っこをほぐしてやり
少しカットします
そうすることで春からの生育がより活性化します
![](https://assets.st-note.com/img/1737212929-FnLIstC6YWfHcwk0pvObJxqo.jpg?width=1200)
まず、ポットから引っ張り出すのですが
不織布のポットに根が張り付いているので
わたしの力ではけっこう時間がかかります
雑ですがギシギシ根を切りながら外します
太い根っこは多少カットしてもよいらしいですが
細い根っこは栄養と水分を補給するので残すようにします
▪️根を確認するメリット
単に根切りをするだけでは無い、心がけていることがあります
根っこの状態、成育状態をみることはとても大切です
苗木の健康チェックには根っこを見るのが一番と思います
美味しい京都黒いちじくを栽培できるか
目でチェックです
根っこの色や長さ、巻き具合、根の太さ などです
苗木が入荷した時点でも穴が空くぐらい根っこを見つめました
根の病気の一つに「ネコブセンチュウ」があります
根に大きなコブができてしまい
栄養の吸収を阻害します
この病気はいちじくに限らず、ブドウやモモ
野菜なども発症するようです
土壌中に線虫(センチュウ)が寄生し
根が膨らみコブが無数にでき
やがて葉がしおれ、収穫量が減り、枯れていくようです
線虫(センチュウ)は1ミリ以下で目では確認できないとされています
ネコブセンチュウは畑などの露地栽培の際に発症する病気だと思います
当農園では京都の専門業者から培土を購入し栽培利用しているので
その心配は無いと思いますが
万が一ということもあります
知識として携えておくことも大事と考えています
▪️ダンゴムシとわらじ虫
余談ですが
ハウス移動前は畑の一角で自然界と共存でした
今の作業をしているとダンゴムシやわらじ虫が
やたら土の中からハイ出てきます
根切りをするタイミングで
できるだけこれらのムシを取り除いてやることができます
「虫」と付きますが、カニやエビと同じ甲殻類らしいです
葉や茎、根っこを食べる点が好ましくないところですが
食べることで土壌内の有機物を分解しやすい状態になり
土壌が豊かになり、益虫としてよい一面があります
わらじ虫は、白っぽくダンゴムシに似てますが丸まりはしません
よほどいちじくポットが居心地が良かったのでしょう
ムシたちはせっかくの休眠中だったのに
いきなり起こされ
あたふたしてる感じです
▪️根域制限
ポット栽培をするということは
根っこが伸びる範囲を制限することになります
コンテナに移行するにあたり
根域制限をかけていたのが
根の伸びる範囲が広がるわけです
そうなると春から根っこの成長がまた一段と活発になるわけで
根切りもしているので、新たに根を伸ばそうとします
黒いちじくは樹勢が強いといわれてますので
苗木の成長は著しくなり
その反面、着果がしにくくなることが懸念されます
今年の収穫量は伸びないかもしれませんが
将来的に根域を広げてやることは苗木の成熟には有効と思い
作業しています
▪️おわりに
これまでSNSやnoteをするまでは
あまり写真をパチパチすることはなかったのですが
今や、作業中の撮影は欠かせません
なかなか黒いちじくの世話をしながら携帯作業も忙しいものです
想像していただくと可笑しいと思います
それでは、今日はポット替えと根切り作業についての投稿となりました
今日も最後までお読みいただきありがとうございます
ご興味ご関心を持っていただけたらとても嬉しいです