見出し画像

初めての大会 日本選手権 ’18 ① 【参戦記】

 これからは主に過去の大会の参戦記を書いていく予定です。 だいぶ時間が経ってしまったのでうろ覚えのところもありますが、思い出せる限りで書きたいです。
 まずは2018年の日本選手権(現在は廃止)の参戦記を2回に分けて書きます。

メモリースポーツとの出会い

 中学3年のとき、テレビで世界記憶力選手権(WMC)のドキュメントを見たのが競技を始めたきっかけでした。 世界各地から人が集まって、「記憶」という誰でも持っている能力をシンプルな形で競うことに、とてつもない魅力を感じました。 日本の大会を調べてみると、奈良の大和郡山市で「日本選手権」なる大会が毎年2月に開催されるらしく、行ってみることにしました。

日本選手権の独自ルール

 日本選手権はルールが世界標準のものと若干違っており、非公式大会でしたが、初参戦の自分としてはやりやすかったです。
 種目数は全部で5(15分顔と名前、15分単語、5分ナンバー、スピードカード、15分年表)で、公式大会より形式が緩いのが特徴でした。 たとえば、顔と名前は日本人の名前中心であったり、ナンバーは1列10桁であったり(普通は40桁)、という感じです。 あとはカードのリコール時間も10分とってあった(通常は5分)ように思います。 こんな感じで全体的に初心者フレンドリーな大会だったので、なくなってしまったのが惜しまれます。

練習と当時の記憶術

 大会の1週間前から練習を始めたのですが、当時は今ほど練習用サイトが豊富でなく、数字と単語はランダムジェネレーターを使い、顔と名前は地方議会議員のサイトをコピーして覚え、年表は素材が見つからないので本番ぶっつけという有様でした。 ですが、記憶術の入門書的なものは既にありました。初代世界チャンピオンのドミニク・オブライエンの "You can have an amazing memory" です。日本語タイトルは異常に長いのですが。 アマゾンのリンクを以下に貼っておきます。 
記憶に自信のなかった私が世界記憶力選手権で8回優勝した最強のテクニック: ドミニク・オブライエン + 配送料無料 (amazon.co.jp)
 メモリーアスリートにとってはバイブル的な本で、自分も最初はこの本に沿って特訓してました。 自分の記憶チームでもこの本を最初に紹介するのですが、もう競技を始めてる方には目新しい内容はそこまでないと思います。

 さて、当時使っていた記憶術なのですが、今から思い出すと滅茶苦茶なので、これから学ぶ方は見ない方がいいかもしれません。
 まともなのはカードだけで、1カード1イメージ(全部人のイメージ)で1枚ずつ場所に置くという最もシンプルな手法でした。 練習では最高で35枚くらい行けました。
 しかし数字は場所を使う発想がなく、2桁ずつゴロを作り、10桁(1列)で1つのストーリーを完成させるという手法を使いました。 これでは列ごとの順番が覚えられないので、各列の最初のイメージ(2桁)を並べて新しいストーリーを作りました。これで何とか100桁くらいは覚えれるようになりました。 図示すると次のようになります。

画像1


 単語もこれと全く同じ手法を使いましたが、練習で前年度の最高点を超えれたので、結構戦えそうだと思いました。

 1週間はあっという間に過ぎ、初大会の日が来ました。
 次回は大会当日について書きます!

いいなと思ったら応援しよう!