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【京都検定学習帖】#18 公式テキスト 寺院(1)*
はじめに
では、15時になりました。
昨日の問題の解答です。
テキスト・発展問題
1.(三千院):円融房、梶井門跡、最雲法親王
★上記寺院の阿弥陀堂の正式名は 【往生極楽院阿弥陀堂】
★本尊阿弥陀三尊像の両脇侍である観世音菩薩と勢至菩薩は(大和坐り)という正座をした姿
★わらべ地蔵が置かれた寝殿までの庭の名は 【有清園】
2.(実相院):岩倉門跡、義延親王
★上記寺院の本尊は 【不動明王】
★本堂や四脚門、車寄などは(承秋門院)の旧殿を移築したもので御所の建築遺構
☆大玄関の『群仙図襖』、仏間の障壁画『四季花鳥図』の作者は 【狩野永敬】
3.(寂光院):聖徳太子、建礼門院
★建礼門院が出家した寺院は 【長楽寺】
☆本堂に向かって右手前にある置き型の鉄製灯籠である雪見灯籠を寄進したと伝わる人物は 【豊臣秀吉】
4.(勝林院):寂源、天台声明の根本道場
★天台宗の顕真が浄土宗の法然を招き、上記寺院で、奈良の諸大寺や延暦寺などの学僧を相手に浄土念仏の教理について論議、問答を何と呼ぶか 【大原問答】
5.真如堂:戒算、新長谷寺
★本尊の阿弥陀如来立像の作者と言われる人物は 【慈覚大師 円仁】
★一木彫の立像で、九品来迎の弥陀立像の中では最古のものとされている本尊阿弥陀如来立像の別名は 【うなずきの弥陀】
★寺宝を本堂などで虫干しする行事 虫払会で暑気払いの接待として出されるものは 【びわ湯】
6.(赤山禅院):安慧、泰山府君
★京都の鬼門として拝殿の屋根の上にあるものは 【猿の像】
★都七福神まいりでの札所本尊は 【福禄寿】
☆毎年11月23日、千日回峰行を満行した大阿闇梨の祈祷をもって行う行事は 【珠数供養】
7.(補陀洛寺):小町寺、小野小町の墓所
☆小野小町が亡くなってから風化するまでの様子を描いた図とは 【小町三相図】
☆小野小町が「小野とはいわじ、薄(すすき)生ひたる市原野辺に住む姥ぞ…」と名乗る謡曲とは 【通小町】
8.(曼殊院):最澄、良尚法親王、竹内門跡
★上記寺院は(慈運大僧正)が入寺して以後、門跡寺院となった
★良尚法親王が古田織部や小堀遠州の好みを取り入れ作った茶室の名は 【八窓軒】
★小書院の縁先に置かれた手水鉢の名は 【梟の手水鉢】
★所蔵の密教絵画である不動明王像(国宝)の通称名は 【黄不動】
9.(来迎院):天台声明の道場、良忍
★上記寺院で所蔵する天台宗最高の質を持つといわれている如来蔵は 【来迎院如来蔵聖教文書類】
10.(蓮華寺):今枝民部近義、高野川
★本堂の参道左右に有名な(蓮華寺型灯籠)が立てられている
★再興の際に協力したした人物:詩仙堂造営【石川丈山】、朱子学者(木下順庵)、画家【狩野探幽】、黄檗宗開祖【隠元隆琦】
☆上記は、天和元年(1681年)付の黒川道祐の(東北歴覧之記)に記されている
11.(革堂):行円、幽霊絵馬
★上記寺院の寺号は 【行願寺】
★都七福神まいりでの札所本尊は 【寿老神】
12.(六角堂):聖徳太子、へそ石
★上記寺院の山号、寺号、本尊は 【紫雲山】【頂法寺】【如意輪観音】
★上記寺院の住職を代々兼ねている華道の家元は 【華道家元 池坊】
☆上記寺院と同じ山号の浄土宗京都四ヵ本山の寺院は 【金戒光明寺】
豆知識
<三千院>
庭園:聚碧園(金森宗和が修築)、有清園(わらべ地蔵、細波の滝)
<実相院>
蹴鞠の庭(石庭)、「滝の間」び映り込む「床もみじ」
<勝林院>
大原問答を見守った「証拠の阿弥陀」
<真如堂>
再建の本堂は京都市内の天台宗本堂で最大
三井家累代の墓
<曼殊院>
天暦元年の947年創建時、曼殊院の初代門主・是算国師が北野天満宮の別当職を兼務
さいごに
本日から城南宮で「しだれ梅と椿まつり」が開催されます。神苑・楽水苑では「源氏物語」に登場する草木をはじめ、100余種の草木が四季を彩ります。北野天満宮の梅苑も開苑中であり、まさに梅満開というところでしょうか。
今でこそ春の花といえば「桜」ですが、奈良時代には梅の花見が一般的で、桜は神聖な木として扱われていました。
かつで大内裏の紫宸殿前も「右近の橘」「左近の梅」だったようです。
平安時代に入ってから、桜ブームとなったようです。
ちなみに、大覚寺は今でも「右近の橘」「左近の梅」です。
本noteは皆さんの京都検定合格を応援します!!
一緒に京都検定合格を目指しましょう。
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