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【京都歳時記】法界寺 裸踊り

法界寺裸踊り

法界寺では元日より14日間、本堂・薬師堂において五穀豊穣や万民快楽、諸願成就を祈る修正会法要が行われます。その結願日に当たる1月14日の夜に行われるのが裸踊りです。

精進潔斎した少年、青壮年の信徒がふんどしひとつの裸となり、井戸水をかぶって水垢離をしたあと、国宝建築の阿弥陀堂の広縁で2組に分かれ激しくもみ合います。そして頭上高くで両手を打ち鳴らしながら、「頂礼、頂礼」と大声で連呼して踊ると、境内は寒い夜空を吹き飛ばすような熱気に包まれます。

法界寺には安産や家内安全のご利益もあると信じられており、踊りに用いられた下帯の晒を、妊婦の腹帯として使用すると安産するというご利益があり、厚い信仰を集めています。
また、裸踊り終了後まかれる「牛王札」も人気で、取り合いになります。

牛王札

法界寺

伏見区日野にある真言宗醍醐派の寺院。山号は東光山。本尊は薬師如来(秘仏)、開山は伝教大師最澄とされている。藤原氏の一族である日野家の菩提寺で、日野薬師あるいは乳薬師の別名で知られる。
浄土真宗の開祖である親鸞は、承安3年(1173年)に日野有範の子として、法界寺で生まれたとされています。また、法界寺の近くには親鸞の生誕地にちなんで江戸時代に創建された日野誕生院があります。

祭事

日時:1月14日 19:30~
場所:伏見区日野西大道町19
アクセス:地下鉄東西線 石田駅下車 徒歩20分

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