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【京都歳時記】北野天満宮 終い天神

終い天神

祭神・菅原道真の誕生日と命日が25日であることから、いつのころからか毎月25日に天神市が開かれるようになったという北野天満宮。「天神さん」として親しまれる市の、一年最後の「縁日」である終い天神は、例年15万人もの人出があるとされ、露店の並ぶ境内は早朝から賑い、夜遅くまで人の波が途切れることはありません。正月直前の市とあって、注連飾りや松飾り、新巻鮭を求める人の姿も目立ちます。境内の楼門には早くも来年の干支の絵馬が掲げられ、迎春用の祝箸や屠蘇の授与が行われるほか、21時からは本殿で祭典が斎行され年越しムード一色に染まります。骨董などの掘り出し物を探すなら早朝、お買い得品を狙うなら値下がり始める夜の時間帯がおすすめです。

日時:12月25日 早朝~夕刻
住所:京都市上京区馬喰町
アクセス:市バス10・50・51・52・55・203系統で北野天満宮前下車すぐ
HP:https://kitanotenmangu.or.jp/event/

北野天満宮

■北野天満宮
祭神:菅原道真、中将殿(道長長男)、吉祥女(道真夫人)
社格等:二十二社(下八社)、旧官幣中社、別表神社
創建:天暦元年(947年)
例祭:8月4日

歴史(はじまり)

菅原道真の音量を鎮める、皇城鎮護の社として建てられた。全国およそ一万二千社を数える天満宮・天神社の総本社で、その多くはここ北野天満宮より勧請された。天暦元年(947年)に多治比文子に道真のお告げがあり、北野に道真を祀ったとされる。また、近江の比良宮の神良種の息子へのお告げによって現在地に社殿を造営したとも伝える。永延元年8987年)に初めて北野祭を行い、一条天皇により「北野天満天神」の勅号を賜った。

文化財

国宝:本殿・石の間・拝殿および楽の間、北野天神縁起絵巻・承久本
重要文化財:中門(三光門)、他多数

拝殿
三光門

境内

創祀は平安時代にさかのぼりますが、現在の社殿は豊臣秀頼が片桐且元を奉行に再興したもの。
中門は太陽、月、星の彫刻から別名「三光門」とも称されます。
境内末社として、菅原道真の母である伴氏を祀る「伴氏社」がある。社前の鳥居は鎌倉時代に建てられたもので、京都三珍鳥居の一つである。台座に蓮弁が彫られているのが珍しいとされます。

伴氏社
北野天満宮 一の鳥居
高野槙を売る出店

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