やっと行けた長浜盆梅展
毎年、1月から3月にかけての梅の季節に開催されている「長浜盆梅展」。
京都市内にも、沢山のポスターが貼られていて、毎年、行きたいな~、と思いつつも、タイミングが合わずで、なかなか行けなかったのですが、やっと、2022年の今年、行くことが出来ました!
長浜は、京都駅から新快速1本で行くことが出来ます。
普段から、長浜行きと書かれている電車を利用しているので、勝手に親しみを持っていましたが、いざ行こうと調べてみると、長浜行きの電車は、1時間に1本しかないことに気が付きます。
乗換案内などのアプリで調べると、新幹線で米原まで行って、乗り換えるルートをお勧めされたりして、初めて、米原よりも遠いことを知りました。
盆梅展が行われる会場の、慶雲館は、長浜駅から徒歩5分位のところにあります。
線路沿いに建っているので、長浜駅到着前に、進行方向左手に確認出来ますし、駅を降りたら、盆梅展ののぼり旗が沢山出ていて、ルート沿いにもずっと繋がっていたので、このイベントを町を上げて推しているのが良く分かります。
この慶雲館は、明治時代の建物となります。
明治天皇の行幸の際の休憩所として、地元の実業家浅見又蔵氏により、3ヵ月余りで建てられたそうです。
明治天皇は、何度も行幸をされているので、色々な地域の人が、大慌てでこのような立派な建物を作られたのでしょうね。
大変ではありますが、地域文化の発展につながったんだろうなと思われます。
因みに、慶雲館という名前は、初代内閣総理大臣の伊藤博文が名付けたものとのことでした。
令和4年には、完成135年を迎えるという、歴史ある建物となります。
入口には、碑が建てられていました。
因みに、調べていたら、明治天皇がこちらに滞在した時間は、1時間もなかったとか。。。船で長浜まで来て、ここから汽車に乗って、名古屋に向かわれたそうなのですが。。。天皇陛下が通られることが、いかに凄いことだったか、と言うのが分かる話ですね。
こちらの門をくぐると、建物まで庭園が続きます。
庭は、明治天皇の行幸25周年を記念して作られたとのことなので、最初は建物だけだったんですね。
こちらの作庭は7代目小川治兵衛とのこと。
京都でも、平安神宮・丸山公園・桂離宮等、有名な庭を作っている凄い方です。
気になるのは、庭のあちこちにある、巨石達。
大燈篭。
芭蕉の句碑。
お相撲さん。
大津から、琵琶湖を船で運ばれたものとか。
昔は、船が使えることがどれだけ便利だったのかが分かります。
琵琶湖の港は、今は少し離れたところにありますが、慶雲館近くの道路わきにあった碑に、港跡と記されていたので、かなり際まで、船を付けられたことが分かります。
そんな庭を抜けて、いよいよ本館の会場へ。
入口に入るとすぐに、盆梅がお出迎え。
メイン会場には、多くの盆梅が並び、優しい甘い香りが漂っていました。
盆梅と掛軸の組み合わせもとても素敵。
こちらは、寂聴さんの歌。
古木になっても花を咲かせる梅の生命力や逞しさがとても伝わってきました。
メイン会場からは、中庭に降りることも出来ます。
庭にはまだ雪が残っていて、今年は雪が多かったので、この辺りにも沢山積もったんだろうなと想像されます。
中庭からは本館の様子が良く分かります。
風情のある、素敵な建物です。
明治天皇が1時間滞在するためだけに建てたんだと思うと、なんだか不思議な感慨がわいてきます。。。
本館の横には、梅の館という新館があります。
今回はこちらで、切り絵作家の早川鉄平さんの展示会が盆梅展とコラボされていました。
猪や、
小熊、
鳳凰など、盆梅だけでは出せない、ファンタジーの世界が広がっていました。
梅の館では、お茶コーナーやお土産コーナーも充実。
最後建物を出たところでは、小さな盆梅の販売も行われていました。
買うかどうか悩みましたが。。。
ちゃんと手をかけてあげないと育たないようで、忙しい日々の中、枯らしてしまうと悲しいなと思い、断念。
また、日々の時間に余裕が出来たら、育ててみたいな。。。
そして、こちら、慶雲館では、2022年5月18日~6月5日までは、長浜さつき盆梅展が開催されるそうです。
盆梅展に比べると、期間短いですが。。。
さつきの花は、そんなに長く咲いてくれないですものね。
さらに、2023年1月10日~3月10日まで、第72回長浜盆梅展の案内も既に配布されておりました。
長浜の、盆梅展にかける思いを感じ入ります。
来年も行けるかな~