
2020年リニューアルオープン 京都市京セラ美術館
京都市京セラ美術館は、岡崎公園の入口、平安神宮の大鳥居のすぐそばの、東側にある美術館です。
1933年(昭和8年)に開館。
元々は、昭和天皇の即位の礼を記念して計画が始まった美術館とのことで、「大礼記念美術館」という名前だったそうです。
設計は、前田健次郎。昭和初期の近代建築、洋風の建物に和風の屋根の和洋折衷「帝冠様式」と呼ばれる建築がとても美しい美術館です。
終戦後、進駐軍に接収された後、京都市に戻され、長年京都市美術館として、数々の展示を行ってきたのですが、老朽化に伴い、2017年から閉館し、2020年の3月にリニューアルオープン予定だったのが、コロナ禍の影響で延期となり、5月26日から、京都府民限定の予約制で、やっと開館となりました。
因みに、このリニューアルの際に命名権を販売して「京都市京セラ美術館」と呼ばれるようになりました。50年の権利とのことで、私が生きている間にもう名前が変わることはないんだろうなと思います…
(リニューアル工事の半額がこの命名権でまかなえたらしく、やっぱり、京セラってすごい会社だなって、改めて思いました)
ということで、ありがたい京都府民特権を生かして、見に行かせていただきました!
一番大きく変わったと思うのは、入り口のスロープ部分です。
写真の黒い扉が、元々の入り口で、その下のガラスのところが、新しく地下を作り、ここを入口にして、右側がカフェ、左側が売店となっています。
そこから中に入って、階段を上がると、広いホールが現れて、そこから各展示会場にいけるようになっています。
前の記憶が曖昧ですが。。。
恐らく、かなり展示スペースが増えて、今も3つの展覧会が開催されていましたが、後1つ2つは同時進行で開催出来そうな気がします。。。
(多分前は2つくらいしかできなかったような。。。)
中は元々の建築がしっかりと残されていました。
こちらの部屋は、コロナが終息したら、談笑等に自由に使えるようです。
後、今までは非公開だった、中庭も入れるようになっていました。
新設されていたのが、東山キューブという展示スペース。
(何故か東山キューブのベランダの写真だけ..,)
1階部分は、回廊の端だけしか写真がないのですが。。。
展示室の前には、日本庭園。
日本庭園には、現在、東山キューブで展覧会をしている、杉本博司氏が作ったガラスの茶室がありました。
不思議な感じです。実際にお茶会が開催されている時も見てみたい気がします。が、今日のような30度を超えるような夏日は、大変でしょうね。
そんな真夏には開催されないと思いますが…
因みに、こちらの日本庭園は、美術館の裏から無料で散策も出来るようになっています。
美術館の中なので、写真が撮れないところもあるのですが、とても広く、綺麗になっていて、さらに現在、人数制限で入場しているのもあって、ゆったり快適に観覧することが出来ました。
6月19日からは、京都府外の人も予約で入館できるようになっています。
予約制の美術館入館が快適すぎて、これからもうずっと、予約制でいいのでは?と思ってしまうほどでした!
美術館のカフェから、オブジェのように見えた、大鳥居。
頂いたランチも美味しかったですよ!
これも、入場制限、予約制だからこそ、味わえた、極上の時間だと思います。