〈きょうとシネマクラブ〉vol.3 - 『アンソニーのハッピーモーテル』上映のおしらせ
映画館・京都シネマと配給会社・Gucchi’s Free Schoolが企画する〈きょうとシネマクラブ〉、その第三弾の上映作品はウェス・アンダーソン監督の商業デビュー作『アンソニーのハッピーモーテル』です。
1.『アンソニーのハッピーモーテル』上映情報
◉上映期間:2024/12/20(金)~2024/12/26(木) at 京都シネマ
◉上映時間:12:00(~13:40)、20:05(~21:45)
◉料金:1,500円均一
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詳細はInstagramの投稿にてご確認ください◎!
🌟京都シネマでは、12/13(金)から【サーチライト・ピクチャーズ設立30周年記念】上映として、サーチライト・ピクチャーズの代表作6作品を上映。
そのなかにはウェス・アンダーソン監督の屈指の傑作『グランド・ブダペスト・ホテル』、そしてストップモーション・アニメーション作品である『犬ヶ島』の上映もあります。ウェス・アンダーソン監督好きには嬉しい12月。この機会、ぜひお見逃しなく。
2.『アンソニーのハッピーモーテル』について
アンダーソン監督の商業映画デビュー作品であり、京都での劇場上映は(おそらく)京都みなみ会館さんでの上映以来となります!
テキサス大学在学中にルームメイトとなって以降、アンダーソン監督の良き共謀者となったオーウェン・ウィルソンと共同で脚本を執筆。当初の予定では『アンソニーのハッピーモーテル』はマーティン・スコセッシの影響を受けた骨太な犯罪ドラマになるはずだったそうです。しかし、できあがったのは、すっとんきょうな犯罪映画で、なにをしてもダメダメな男たちの行き当たりばったりコメディとなりました。計画と大きくずれた現実の結果(できあがった映画)が、映画内の主人公たちの行く末と共鳴していておもしろいなとおもったり。アンダーソン監督自身も「あの映画は、当時の私たちの生き方から発生したものです」*とコメントしています。
映画全体に漂う楽観性や職業選びを間違えた男のユーモアに満ちた悲哀、お揃いのコスチュームを着た“チーム”へのこだわりなど、現在わたしたちが知ることのできるアンダーソン作品がもつこだわりへの萌芽を感じさせます。
世の中に必要とされない夢をずっと見ていたいと願い、自分の人生を自分のものにできない男たちの、壊れそうで壊れない友情が忘れがたく、気が付いたら癖になっているはずです。
『アンソニーのハッピーモーテル』は興行的には大失敗。しかし、次回作『天才マックスの世界』で製作に名乗りをあげてくれたタッチストーン・ピクチャーズの当時の取締役会長ジョー・ロスが『アンソニー』の隠れファンだったり、スコセッシ監督が絶賛したりと、多くの味方を獲得した作品でもありました。
劇場のスクリーンではなかなか観ることのできない作品です!
ぜひこの機会をお見逃しなく!
*イアン・ネイサン著/島内哲朗訳
『ウェス・アンダーソン 旅する優雅な空想家』参照
🔻【ウェス・アンダーソン監督の作品のこと。】🔻
映画館・京都シネマと配給会社・Gucchi’s Free Schoolが、規模や知名度、新作、旧作にこだわらず、いまこそ見たい映画作品を上映する企画です。
vol.1では、特集「女性と映画」と題して、4作品を毎月1作品上映しました。vol.2では『ムーンライズ・キングダム』を上映。今後の上映もお楽しみに!