若手が活躍できるからこそ、会社の成長につながる 株式会社Kamogawa(商社・製造)
私たちの生活は、たくさんの工業製品によってより便利に過ごすことができています。そんな工業製品はたくさんの工程を経て私たちのもとに届きます。日本のものづくりを支える役割の一つに「商社」があります。商社とは、あらゆる商材に対して仲介を行う業態の会社を指します。
株式会社Kamogawa(以下、Kamogawa)は、京都市南区の近鉄東寺駅そばに本社を置く生産財の商社です。
創業から70年を超えるKamogawaですが、ここ20年間で売り上げが36億(2000年)から115億(2019年)と3.2倍に増加、社員数が40名(2000年)から220名(2019年)と5.5倍も増加する、とても勢いのある企業です。
商社としては珍しい、自社で工場を構えて製造も行っているメーカー型商社です。
今回は京都本社の若手エースとして営業職で働く、入社3年目の中出さんにお話を伺いました。
就活生だったころ「物を仕入れて売る」というところに興味を持ち、商社でのお仕事を志望されたという中出さん。京都出身で大阪の大学に進学後、住み慣れた京都で働きたいと企業を探されるうちKamogawaと出会います。選考が進む中、開催された懇親会でKamogawaの社員の方々が仕事に対してとても意欲的であることに惹かれ、入社を決めたそう。みなさんポジティブで、ここなら自分も成長できそうだと感じたのだとか。
入社後の会社への印象を聞くと「イメージ通りの会社でした。常に新しいことを考えていて、そこが会社の魅力ですね。仕事自体も、商社での『商品を仕入れて売る』ということに対して無く知識の無いところからスタートしたので、おもしろいと感じることの方が多いです。」と教えてくださりました。毎週、営業のグループごとにミーティングを行い、営業戦略や、お客様の動向などを話し合い、目標を立てるそう。
「お客様のお困りごとに対して自分で考え提案し、お困りごとを解決できた時にやりがいを感じます。本社は売り上げも大きい分、責任もありますがミーティングを通して目標を設定し、達成できた時にもやりがいを感じます。」と中出さん。
そんなKamogawa社員の働くモチベーションはどこからくるのでしょうか。
「社員それぞれが仕事を楽しみ、挑戦していくことに対して会社が応援してくれる風土がありますね。社員のマンパワーだけでなく、会社が応援し、取り組みに対して投資してくれるからこそ会社自体の成長にもつながっているのだと思います。」
Kamogawaでは「春の挑戦」「秋の挑戦」と題して新入社員の電話対応研修や、Kamogawaの認知度向上に向けた取り組みなど、社員それぞれが目標を設定しそれに向かって取り組む機会を設けています。
自分たちで目標を考え、挑戦する取り組みを会社が応援することで、社員のモチベーションにもつながっているそう。
Kamogawaで扱う商材はBtoBの機械製品なので、学生のみなさんにはあまり馴染みのない物も多くあります。中出さんをはじめ、Kamogawaで働かれている方のほとんどが文系出身。
入社後の研修や勤務を通して学んでいくことができるので、機械製品に詳しくなくても大丈夫です。
中出さんは入社後1ヶ月の全体研修を受け、その後半年間は内勤として勤務されました。その間に見積書の作成といった納品の準備を担当し、お客様との取引に必要なことを学ばれました。
「お客様が取り扱っている商品が一社一社異なるので、先輩が何をされているのか探りながら必死で覚えました。先輩からお客様を引き継ぐのですが、それまでは早く仕事を覚えて営業に出たい!と思って頑張りました。」
そしてなんと入社2年目には海外向けの大型設備案件に関わること。
海外の工場から海外の取引先拠点に商品を納入するという取引だったため、社内で貿易を担当されるグループの方に色々と聞きながら仕事を進めたそう。
「入社して2年目で海外向け設備案件に携われたので印象に残っています。
設備の知識もあまり知らない中、また、お客様を先輩社員から引き継いで1ヵ月ほどでしたので、お客様との関係性も作れないまま大型案件を進めることに難しさを感じていました。わからないことだらけで、取引条件などを知ることから始りました。海外向け案件ということで、貿易グループと連携を緻密に取りながら、搬入手続き、取引条件など国内向けとはまた違う案件の進め方を学びながら、採用まで漕ぎつけられたことはかなり自信に繋がりました。」
Kamogawaでは、勤続30年のベテラン社員から製品について教わる若手勉強会を開催するなど、知識向上に向けた取り組みも行われています。
「先輩との距離が近く、先輩社員の後ろ盾が厚いので、安心してお客様に提案していくことができます。若手社員が生き生きと働くことができています。」
Kamogawaとお取引されているのは長いお付き合いの企業がほとんど。「一度取引が始まれば工場が続く限りずっと続く関係性です。」
近い距離感でお客様のご要望にお答えできるため、信頼関係が欠かせません。
機械製品の製造に使用される部品の型を製造するメーカーなどとお取引されているため、工場の仕事が止まらないようにすることが最も重要なミッションです。
「お客様から様々な困りごとの解決を依頼されることもあります。急なこと、難しいこともありますが、ピンチがチャンスに繋がることも多いためお客様の動向を注視することを大切にしています。」と中出さん。
お客様のご要望に対してどんなにニッチなものでも応えていきたい。そんな思いでお客様からのご要望には「ものづくり研究所」というKamogawaプライベートブランドの製造に携わる工場の方と連携し、解決の糸口を探ります。
メーカー型商社だからこそできる提案で、お客様との信頼関係を積み重ねています。
そのような中で、お客様が海外進出される際「一緒に拠点をもちませんか」と声をかけられることがあるそう。
現在、Kamogawaでは中国やベトナムなど海外13箇所に拠点があります。それぞれお客様が海外進出される際にお声がけいただき、グローバル展開につながったのだとか。
お客様との繋がりを大切にされているKamogawaならではの海外展開だと感じました。
海外拠点へは希望制で行くことができるそうです。
会社の成長の勢いはもちろん、女性が働きやすい環境も整っています。今年度3名が育児休暇から復帰され、これから産前休業に入られる方も1名いらっしゃいます。結婚や育児といった女性ならではのライフイベントを経ても、職場に戻ってきやすい体制が整っているそうです。
社員数の少ない営業所もありますが、みんなで助け合いながら業務を行っていると教えていただきました。
今後入社される方に期待するのは「Kamogawaはものづくりを応援する会社です。まずものづくりに興味があること、そして常に挑戦し、新しい価値を大切にできる人。
会社の様々な取り組みに「おもしろそう!」と共感できる方に来て欲しいですね。」
「京都で働くと歴史のあるお客様と何十年と長いお付き合いがあることが多く、責任も感じますが、歴史に触れながら仕事ができることが魅力ですね。」と、中出さんには京都で働く魅力も教えていただきました。
創業から70年と歴史のある会社ですが、挑戦を続け社員と共に会社も成長している姿が印象的でした。
Kamogawaの企業情報は、こちらからご覧ください▼
https://www5.city.kyoto.jp/kigyo/kg_102.cgi?CT=30&KID=22820
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