京都大学学術出版会 月間ニュース No.7 (2024年4月)
いつもご愛読ありがとうございます。
2024年3月〜4月の新刊、イベント情報をまとめてお届けします。どうぞよろしくお願いいたします。
・概要
新刊8冊、近刊4冊をご案内いたします。動画は2本更新しました。
・新刊案内
『春秋戦国時代の青銅器と鏡』
『海を越える水産知』
『語りの場からの学問創成』
『レジリエンスは動詞である』
『三蘇蜀学の研究』
『ローマ帝国を生きるギリシア都市』
『田辺 元』
『医師の「献身」』
・近刊予告
『民主政アテナイに殉ず』(学術選書)
木曽 明子 (6月中旬発売予定)
『物理学者と読む西洋社会思想と科学の歴史』
林 哲介 (6月発売予定)
『学問で平和はつくれるか?』
京都大学大学院人間・環境学研究科 編 (6月発売予定)
『喜劇全集 1』(西洋古典叢書)
アリストパネス/戸部 順一 訳 (7月上旬発売予定)
・今月の一冊
『武器を持たないチョウの戦い方:ライバルの見えない世界で』
〈新・動物記〉は,動物研究の最前線で活躍する若手研究者が著者となり,フィールドワークの魅力を綴るドキュメンタリーシリーズです。今回は第2巻『武器を持たないチョウの戦い方:ライバルの見えない世界で』を紹介します。
第2巻の主役はチョウ。2頭のチョウがくるくると互いを追いかけ合う姿を見たことがある人は多いでしょう。これは従来「縄張りをめぐる雄同士の争い」と説明されてきた行動ですが,いくら見てもチョウどうしが互いを攻撃している様子はありません。いったいチョウたちは何を競っているのでしょうか。
これに疑問を抱いた著者は,"強いチョウの条件"を探るべく野外研究を行います。しかし得られた結論を持ってしても,やはりわだかまりは消えません。そもそも相手を攻撃しないのになぜ相手を追いかけるのか,あまりにも基本的な謎が解消されないのです。
しかし,ある偶然をきっかけに研究は急展開を見せます。辿り着いたのは,長年「縄張り争い」と説明されてきたチョウの追いかけ合いが実は「争い」ではなかったという衝撃の新説。問題解決の鍵は,研究の精度や方法ではなく,「私たちがチョウをどう見るか」という世界観の転回だったのです。第11回日本動物行動学会賞を受賞した注目の研究です。目から鱗の謎解きを,ぜひお楽しみください。
・SNS/イベント情報
◉#京大の先生の推し本 推し中
◉YouTube動画更新
下記リンクよりご視聴ください。
[天]第4回④デルポイの神託【内容編】(おこしやす! 西洋古典叢書)
[天]第4回⑤【おまけ】アポロン生誕の物語(おこしやす! 西洋古典叢書)
◉書店フェア 開催中
『西洋古典名言名句集』刊行記念フェアを各地で開催中です。詳細な開催情報はこちら。
最後までお読みいただきましてありがとうございます。
ご紹介しました書籍は、小会webサイトのほか、全国の書店・大学生協・ネット書店を通じておもとめいただけます。
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京都大学学術出版会 月間ニュース No.7
2024年4月17日 配信
(毎月 第3水曜日 配信予定)
発行:一般社団法人京都大学学術出版会
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