蛇口のグラグラ、放っておくとヤバい理由
蛇口のぐらつき
放置は危険!!
<水漏れしていないのに水漏れ?>
上の写真はキッチンシンクに固定するタイプの蛇口を裏側から見た写真です。
初期症状としては蛇口のぐらつきがあり、そのぐらつきがどんどん大きくなってきたというものでした。
まず蛇口のぐらつきで困るのが、使用感の悪さです。
しかし水道屋さんはこの症状が非常に危険であることを経験的に知っています。
それは、蛇口がぐらつくということは、キッチンシンクと蛇口の根元との間に隙間ができることです。
蛇口の根本は濡れたものを置いたり、水ハネなどで結構濡れます。
濡れた水の大半は蒸発して消えてしまいますが、一部の水滴がキッチンシンクと蛇口の根本に開いた隙間から蛇口の付け根部分に侵入していきます。
この部分は防水されていないので、キッチンシンクの裏側にまで水滴は伝わっていってしまいます。
そもそも蛇口はシンクの裏側に木をかませて固定しているケースが大半です。
侵入した水はその固定用の木材を腐食させ、結果写真のようになってしまいます。
厄介なことにじわじわと水が侵入するので通常の水漏れのようにシンクの下が明らかに濡れているという異変が察知しずらいから余計に症状を悪化させてしまうことが多いです。
木材が腐食して崩れていくと、より固定が緩くなり、ぐらつきが大きくなり隙間もより大きく開いてしまいます。
蛇口が大きくぐらつくと本来固定されているはずの蛇口と接続されている給水管まで引っ張ってしまったり、水漏れが原因で金属パーツにサビが発生する恐れがあり、最悪の場合シンク下の給水管が破損し水浸しになる可能性もあります。
<正しい対策>
最初に見ていただいた写真のように固定用の木材が腐食している場合、写真にもあるように蛇口の金属パーツもサビや石鹸アカなどの付着で大きく劣化しています。
固定用の木材だけを交換することも可能ですが、固定をやり直すために蛇口を一度取り外す必要があり、このときかなりの確率で修理不可能なほどの破損をしてしまいます。
今回の写真のケースではそもそも蛇口の劣化が進行しすぎてしまったため通常の手順では取り外すことすら不可能だったので、電動工具などを用いて切断除去しました。
蛇口を取り除いたのち、固定用の木材を上の写真のように新しく交換し、最後に新しい蛇口を取り付けることで、今後蛇口のぐらつきが原因による水漏れ被害を事前に防ぐことができました。
新しく蛇口を交換した台所の写真です。
シンク自体は非常にきれいに使われていたのでまだまだ長く使えそうです。
もしシンクの下で水漏れを起こしてしまうと、木材の部分がダメになってしまったりより大掛かりな修理やリフォームが必要になることもあります。
<まとめ>
1. 蛇口がぐらついてきたら水道屋さんを呼びましょう。
2. 初期症状であれば簡単な調整で済む場合もあります。
3. 重度の症状であっても蛇口の交換のみで台所は復活します。
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