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第2回 京都キタ短編文学賞 受賞者の声(Vol.2 おぎなお紺さん)
こんにちは。北区役所です。
現在、絶賛実施中の「第3回 京都キタ短編文学賞」!
こちらでは、昨年度に実施しました「第2回 京都キタ短編文学賞」の受賞者の方から、現在、応募に向け、ご執筆又は応募を迷われている皆さまに応援メッセージをいただきましたので、ご紹介していきます。
是非、ご執筆の参考にしていただければと存じます。
2回目ですが、「影狛(かげこま)」で一般部門優秀賞を受賞されました「おぎなお紺」さんのコメントをご紹介していきます。
作品はこちらから→ 「影狛(おぎなお紺著)」
作品を執筆する中で、苦慮された点について
時代小説だったので、その時代の京都がどうなっていたのかを調べるのに時間がかかりました。当時は、北山通も北大路通もありませんでしたし、賀茂川にも今ほど橋はかかっていなかったはずなので、どの道を通って船岡山に向かったのかなどを、あれこれ文献を漁って調べました。
夜道を歩く場面でも、懐中電灯の代わりは提灯なのか松明なのか、わからないことが多く、一つ一つ調べるのが大変でしたが、楽しくもありました。
作品の舞台又は題材を決められた経過や理由
上賀茂神社で本殿・権殿の特別参拝がありました際、権殿の影狛の前で神職の方が「影狛」のお話をされました。初めて聞く「影狛」の伝説や由来を聞き、「これだ!」とひらめきました。
最初は現代ファンタジーにしようと思っていましたが、影狛の歴史を調べるうちに「これは昔を舞台にして書いた方がおもしろいのでは」と考え直し、物語にふさわしい人物が生きた時代を探りました。結果的に賀茂在昌と源四郎が生きた、室町末期を選びました。
「第3回 京都キタ短編文学賞」応募者の方々へ
遠い昔から都が置かれ、たくさんの人々が行きかった京都。
幕末、戦国、室町、平安とどの時代を切り取っても、ドラマが詰まっています。現代ものだけではなく、時代を遡って物語を紡いでみるのもおもしろいと思います。
歴史的な事柄がそのまま地名になっていると知ったり、「あっこれ、今も昔も同じやん!」と気づいたりする瞬間は、きっとゾクゾクしますよ!
おぎなお紺さん、この度はコメントをいただきありがとうございました。
今後も他の受賞者の皆さんからのコメントを紹介していきます。
お楽しみに!