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◾️後発だが繁栄を続けるアングロサクソン


 世界の覇権国家はどこかと問われれば、間違いなく米国である。その前は英国である。すなわち近現代において、アングロサクソンが世界の頂点に君臨し続けている。しかし、英国のアングロサクソンが世界で存在感を現したのはそう昔のことではない。ギリシャやイタリア、フランス、スペインなどのヨーロッパの国と比べて、英国は後発である。海洋国家として世界中に広大な領地を獲得し、莫大な資金をもとに技術も世界一となった。
 第一次世界大戦後は米国が英国に代わり世界の頂点に立った。それから米国の超大国としてのポジションは揺るぎない。

◾️世界中のアングロサクソンの優秀さ

アングロサクソン国家の一人当たり名目GDP(20年)

米国       63,416 USD
英国       40,406 USD
カナダ      43,278 USD
オーストラリア  52,824 USD
ニュージーランド 41,127 USD

G7(アングロ系除く)の一人当たり名目GDP(20年)
日本       40,146 USD       
ドイツ      45,734 USD
フランス     39,907 USD
イタリア     31,288 USD

ラテン系(旧大陸+新大陸)一人当たり名目GDP(20年)
スペイン     27,132 USD
ポルトガル    22,489 USD
メキシコ       8,421 USD
ブラジル     6,783 USD
アルゼンチン   8,554 USD

スラブ系国家の一人当たり名目GDP(20年)
ロシア      10,037 USD
ウクライナ    3,984 USD
ポーランド    16,930 USD

一人当たり名目GDPから見てわかる通り、アングロサクソン国家は全て40,000 USDを超えている。旧世界の英国だけでなく、新世界の国家も繁栄を遂げている。一方で、ラテン系は新世界旧世界ともに豊かな水準とは言えない。スペイン、ポルトガルともに世界の覇権を争っていたが現代では存在感はほぼ無い。

 アングロサクソン系の国家に有利な点があるのだろうか?米国は地理的な恩恵を大きく受けているし、オーストラリアは豊かな資源に恵まれている。一方で冷帯や寒帯に位置するカナダや、温帯とはいえオーストラリアの様な資源に恵まれないニュージーランドも大きく繁栄している。
 一方で、ラテン系新大陸のブラジルは資源に恵まれているし、アルゼンチンは豊かな平野に恵まれている。しかしこれらが特別繁栄を遂げている訳ではない。

 アングロサクソンに勤勉さ、先を読む力が他の民族よりも備わっているのだろうか?英語を母国語としているからだろうか?
 なぜなのかふととても不思議になったのだ。皆さんに色々な意見を聞いてみたいものである。

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