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息をする、コーヒーを飲む。
ご無沙汰しております。京都喫茶新聞中の人です。
今回は私の大学でのゼミで取り上げ、考えたことが面白く、このアカウントの趣旨とも合致しているのでご紹介しようと思います。
さて、皆さんは全国で最もコーヒーを消費している都道府県はどこだと思いますか??
割と有名な話なのでご存知の方も多いかと思いますが、
それは京都です。
政令指定都市のみの調査ですが、ほぼ1位と言ってもいいでしょう。
以前このアカウントでも言ったように、京都はやはり外から見ると「和食、懐石、おばんざい」のイメージは強いと思いますが、実情はこんな感じです。
なぜ京都でこんなにもコーヒーが消費されているのか、理由は諸説ありですが、以前にスマートコーヒーの店主の方に聞いたことがあります。
「京都の方はご近所付き合いを大切にする文化がある。その関係を維持するために喫茶店でコーヒーを飲むということからこのような結果になっているのではないだろうか。」
古都ならではの考えが、古都ならではのイメージをねじ曲げ、コーヒーを文化として定着させていたようですね。
この話をすると、そもそも文化って??ってなりがちなのですが、ここで私(のゼミ)で考えた文化について。
とある論文からの引用になるのですが、
「文化は空気のようなものであり、普段は気づかれにくい、むしろ『自然な』こととして認識しやすい、朝おきて歯を磨いてご飯を食べる、などということを文化的行為として感じることは難しく、むしろ『自然な流れ』だと思えてしまう。」
このことから言える通り、京都の方々は
息を吸うように、コーヒーを飲むことが日常化している。
京都は古都です。歴史的価値を持った建物や和服や和食などが先行して京都の文化を形作っているでしょう。
しかし、元来京都に住む方々の、日常的に消費されている文化に目を当ててみると、意外にもコーヒーがラインナップされているのです。
このことを踏まえて京都でコーヒーを飲んでみてください。
今までとは少し違った味わい方ができるかもしれません。
それでは皆さん、よいお年を。