2024年京都モダン建築祭 お礼│実行委員長 笠原一人
11月1日から10日まで開催された京都モダン建築祭2024は、無事終了しました。建物の公開やツアーに協力いただいた建物の所有者や管理者の皆さん、参加者の皆さん、そして公開やツアーの現場でボランティアスタッフとして協力いただいた皆さん、協賛や後援いただいた皆さん、感謝申し上げます。ありがとうございました。
今回は、パスポート公開建築が44件、建築ツアーも80本以上、参加建築数は102件と、これまでになく大規模に開催しました。パスポート公開1日目の11月2日は大雨でしたが、残りのパスポート公開日の3日間(3日・9日・10日)は晴天に恵まれました。4日間のパスポート公開の期間だけで、延べ4万4千人もの方にお越しいただきました。昨年は6日間で4万9千人でしたので、一日当たりでは、過去最高に数多くの方にお越しいただいたことになります。
パスポート公開で個人的に印象的だったのは、京都国立博物館の夜間公開の2時間に900人もの方にお越しいただき、数百メートルの大行列ができたこと、また本願寺水道水源池(要するに水溜まり)に次々に来場者があったこと、です。普段見慣れた建物や、建物とは言い難いようなものにも、多くの方に訪問いただいたことに、「モダン建築」の可能性を感じました。
また今年は、パスポート公開や建築ツアーのみならず、いくつかの目玉となるイベントもありました。青木淳さんによる「建築の見方・感じ方・楽しみ方」、甲斐みのりさんと前田尚武さんによる「モダン建築で見る・撮る・歌う」、倉方俊輔さんによる「親子で語る対話型建築鑑賞」、田路貴浩さんと下川太一さんによる「京都の前川國男から鳴門の増田友也へ」、そして私がホストを務め、川勝真一さん、木村吉成さん、原智治さん、細尾直久さんに登壇いただいた「京都建築Bar-建築祭アフターナイト-」。いずれも建築の理解を深め、考察し、伝えることがテーマとなったイベントです。こうしたイベントもさらに充実させていきたいと思えるものとなりました。
まだまだ課題もありますが、総括、反省し、また来年に向けて準備を進めたいと思います。本当にありがとうございました。
京都モダン建築祭 実行委員長 笠原一人