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公開質問状全文

2024年 京都市長選挙 立候補予定者        様

公開質問状 ~京都駅東南部のまちづくりに関して~

 現職の市長が引退を表明されるなか、京都市長選挙への立候補を表明してくださったことに敬意を表します。新たな京都市長に託される様々な思いを受け止め、活動されていることに心より感謝申し上げます。わたしたちは京都駅東南部の東九条地域で活動している者です。京都市政の課題は様々にありますが、京都駅周辺なかでも京都駅東南部のまちづくりについてご見識を伺い、新たな市長を選ぶうえで参考にしたいと考えています。
 京都市は、京都駅周辺に「京都駅西部エリア活性化将来構想(2015~2024年度)」、「京都駅東南部エリア活性化方針(2017~2024年度)」、「京都駅東部エリア活性化将来構想(2019~2028年度)」という連動する3つの構想・方針を策定して、まちづくりを進めてきました。また、2023年春に文化庁が京都に移転することや、同年10月に京都市立芸術大学が崇仁地域に移転することも見据えて、文化芸術を基軸としたまちづくりをうたい、進めてこられました。
 これまでも京都駅東南部エリアでは、人権尊重と幅広い多文化共生のために、さまざまな実践が積み重ねられてきました。地域住民の生活支援事業、児童館・保育園事業、在日コリアン高齢者の支援・文化運動、障害者自立生活運動などがおこなわれ、誰もが排除されないまちづくりがめざされてきました。京都駅東南部エリア活性化方針(以下、活性化方針)は、「これまでのまちづくりと多様な新しい力との融合」を柱に据えており、この方針のもと、チームラボ等の企業誘致、高瀬川改修や歩行空間の整備、公園再整備事業などが実施されているところです。
 活性化方針では、「文化芸術の振興による新たな人の流れの創出」、「将来のまちづくりの担い手の確保」、「高齢者が引き続き安心して暮らし続けられるまちづくりの推進」、「幅広い多文化共生の推進」といった課題の解決が掲げられていますが、2024年度末に活性化方針は期限を迎えます。次の市政を担う市長候補者がこのエリアの歴史と現状をどう認識されどのような将来像をもたれているのかお伺いしたいと思います。
 いただいたご回答は、市長選挙告示日より前に、京都駅東南部エリアにおいて公表する場を設けるほか、選挙期間中を通じてインターネット上に掲載し、京都市民が新しい市長を選ぶ際の参考になるよう発信いたします。ご回答をいただけない場合は、ご回答がなかった旨を掲載いたします。ご多忙とは存じますが、ご見識をお示しくださいますよう重ねてお願い致します。

1.「京都駅東南部エリア活性化方針」の期限まで残り1年余りとなり、活性化方針の課題解決がどこまで進んだのか評価する時期を迎えています。「新たな人の流れの創出」「まちづくりの担い手の確保」「高齢者が安心して暮らせるまち」「幅広い多文化共生の推進」という4つの課題の解決や、「若者・アートモデル地区」発信に向けた規制緩和や特例制度の整備にあたって、現在京都市が進めている事業をどう評価されますか?

2.京都駅東南部エリアのまちづくりにおいて、未活用の市有地や民有地などを利活用するうえで、優先すべき項目は何だとお考えでしょうか?そのようにお考えの理由も教えてください。
①新たな価値の創造・発信機能
②文化芸術関連産業の集積
③京都駅周辺の都市機能強化
④若手芸術家等の居住・制作・発表の場作り
⑤周辺住環境との調和
⑥子育て世帯の市営住宅入居
⑦若者の移住・定住促進
⑧大学・学生・若者の地域活動への参加促進
⑨賑わいの創出
⑩幅広い多文化共生の活動支援
⑪その他(              )

3.人権・多様性が尊重される社会に向けて、全国各地の首長がヘイトスピーチ・ヘイトクライムを許さないとの基本姿勢を表明されています。2016年にヘイトスピーチ解消法が施行されていますが、2021年に京都府宇治市ウトロ地区で放火事件(ヘイトクライム)が発生するなどしており、さらなるヘイト対策の必要性が言われています。京都市において、さらなる対策を進めるお考えはありますか?その場合、どのような対策をお考えですか?

ご回答は、2024年1月12日(金)までに、文書にて下記までご送付ください。(以下省略)

公開質問状提出者(五十音順)
井上勇一(日本基督教団洛南教会牧師、公開質問状提出代表世話人)
太田修(同志社大学教員)
叶信治(カトリック希望の家こども園園長)
金周萬(京都・東九条CANフォーラム事務局長)
上瀧浩子(弁護士、京都府・京都市に有効なヘイトスピーチ対策の推進を求める会共同代表)
小林栄一(NPO法人東九条地域活性化センター理事長)
さとう大(東九条まちづくり連絡会事務局長)
新開純也(NPO法人社会労働センター・きずな代表)
千葉宣義(日本基督教団牧師)
萩原三義(立命館大学研究員)
朴実(京都・東九条CANフォーラム代表)
藤喬(NPO法人東九条地域活性化センター理事)
蒔田直子(「私」がつくる京都)
増野徹
兪正根(ゆうクリニック院長)


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