とても学びが多かった気ままな仙台プチ旅行
突然思い立って、仙台に行って来た。
気ままな日帰りの、ソロ活プチ旅行だ。
ところで、なぜ仙台なのか?
まず大きな理由として、東北地方に行ったことがなかったから。
全国の地方区分で考えると、これまでに、その地方にある県1つには足を運んでいる。
でも、どういうわけか東北地方だけは行ってなくて、長年の懸念だった。
次に、東北新幹線に乗ったことがなかったから。
いつも実家に帰省するときには東海道新幹線だし、一度は東北新幹線に乗ってみたかった。
以上が仙台行きの大きな理由。
なんだか子どもみたいだと、思わず笑ってしまう。
でも行きたいところ、食べたい物だけは事前にしっかりチェックしておいた。
さてさて、リュックサック姿の身軽な、いでたちでレッツ・ゴー!
1.仙台市内観光に便利な巡回バス「るーぷる仙台」
レトロ調のとてもかわいいバス。市内14の観光スポットをぐるりと走る。
私は1日乗車券(630円。地下鉄共通なら920円)を購入して、何回も乗り降りした。9時から16時まで20分間隔で運行しているから、とても便利。
運転手さんも運転しながら、口頭でユニークなガイドもしてくれた。音声ガイドも流れていたけど、「人の声」のガイドを聞きながら車窓から見る風景は、最高!
気分もいいし、運転手さん直々のガイドも聞けるし、旅行者に対してやさしいバスだなと実感。
2.瑞鳳殿(ずいほうでん)
初めに向かった場所は、瑞鳳殿。ここは、かの有名な伊達政宗の墓所。
るーぷるを下りて、急な坂道と長い階段を上がる。(これだけで、どっと疲れたけど。)
『涅槃門』(ねはんもん)という門をくぐり、少し上がったところにあった。
この瑞鳳殿の美しさには、思わず目を奪われた。
戦災で焼失後、1979年に再建されたとのこと。そして2001年に改修が行われ、柱や屋根に細かな彫刻がほどこされている。
この色彩の鮮やかさ。柱や欄間にある獅子や天女、竜などが今にも動き出しそうな気がした。まさに、『THE 桃山文化』といったところ。
内部に安置されている伊達政宗公の尊像も、御開帳のときには見られるそうだ。今回、直接にはお目にかかれずだったけれど、しっかり拝ませていただいた。
3.資料館
瑞鳳殿を出たところにある資料館。
ここには伊達政宗と共に息子・忠宗、孫の綱宗の貴重な副葬品などが展示。中でも興味深かったのが、この3人の容貌を復元した像。特に政宗は、最先端の科学的調査と復元技法によってつくられていた。
こうして見ると、伊達政宗ってとてもハンサム!
凛々しくて、現代的な顔立ちだと思った。それに、展示品の中には彼の遺髪も残されていて、驚いた。
遠い昔の人だと思ったけれど、一気に距離が縮まり思わず握手した感じ。
残念ながら資料館は撮影禁止だったので写真はないけれど、その分しっかりと胸に刻み込んだ。
4.感仙殿(かんせんでん)と善応殿(ぜんのうでん)
前者は伊達忠宗、後者は伊達綱宗の墓所。
この2つも美しい装飾が印象的。政宗のと比べて、ややおとなしめの印象だが、それでも鮮やかさが目に染みる。
当地には、紹介した墓所の他に伊達家歴代の藩主や、その子どもたちの眠る御廟(ごびょう)もある。ぐるりと巡って参拝をしたけれど、あたり一面、静かで鳥の鳴き声が響き渡っていた。それに、樹齢380年を超える杉並木もあり、まるで森の中を歩いているみたいだった。だから、自然に私の心も洗われるような、そんな気になった。
この自然豊かで、森閑とした環境に抱かれて永遠の眠りにある、伊達家の人々や殉死した家臣たち。きっと優しく、参拝者を迎えてくれているのではないだろうか?
5.仙台城跡と伊達政宗騎馬像
次なる目的地は仙台城。
しかし、ここにはお城はなく、堀跡などの遺構がある。
とても広くて、思わず深呼吸!
それに元々高台にあるから、仙台市内が一望できる。
この日は青空がきれいで、素晴らしい眺望に思わずため息。
馬に乗る伊達政宗は、この青空の下、より凛々しく力強く見えた。今でも仙台を見守ってくれているんだな。
心地よい風に吹かれながら、真っ青な空、白い雲、八重桜のピンクの見事なコントラストに、拍手!
6.仙台名物と言えば・・・
歩き回って疲れたから、ちょっと休憩。
青葉城本丸会館というところで見つけた、ずんだ団子。
一口いただくと、素朴で優しい味が口いっぱいに広がる。
「おいしい!」
食べながら、思わず叫んだ私。
今まで、こんなおいしいお団子を食べたことがない・・・
自然な甘さが、疲れた体に染みわたるようだ。ヘルシーで、薄緑の色がきれい。絶品のずんだ団子。
しっかり、エネルギーチャージができた。
その後、仙台市内を少し歩く。広い公園もあり、街全体が新緑で包まれている感じ。さすが「杜の都」仙台だな。
最後は、JR仙台駅でいただいた牛タン定食。
付け合わせがサラダではなく、白菜のお漬物というところが斬新だった。
こちらもおいしく完食。牛タンパワーは、まさに100万馬力!
・・・で食後は、やっぱり甘いものが欲しくなり並んでゲットした、ずんだシェイク。冷たくて、おいしい。するりと喉元を過ぎていくときに、ずんだの優しい味を感じた。まさに「ずんだ」に魅了された私。大好きな食べ物になった。
7. 旅を終えて
日帰りプチ旅行は、本当に楽しかった。
今回は、事前に行きたい場所をピックアップしていたおかげで、効率よく観光できた。何より、やはり現地で見て聞いて味わって感じたことが、確実に自分の体の中に入ってくるのが、率直に嬉しい。
これは、ネットやガイドブックだけでは得られないことだ。
実際に経験してこそ、自分の心の財産になることを今回の旅で、
改めて知った。
これからも、こんな心の財産が少しずつ増えていけばいいな。
帰路の新幹線の中で、ふと思った。
*長文を最後までお読みいただき、ありがとうございました。
記事内の料金などは、2024年4月時点でのことです。
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