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自然に身を置く
先週末、私は京都の綾部市に訪問。綾部市は京都府北部に位置する。綾部市で有名なのは、繊維・機械産業で有名なグンゼの発祥の地である。実際に私もグンゼ博物苑に訪れた。
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そして、もう1つ訪れた箇所がある。綾部市にある天文館である。綾部市は標高が高い盆地にあり、星空や惑星がはっきりと見える観測地の1つとして有名である。私が訪れた日は快晴だったため、惑星等がとてもきれいに見えた。
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他にも写真には納めていないが、火星や金星、数多くの星団、そして人工衛星も観察することができた。このような星座や惑星を観察する時間は本当に有意義であっという間だった。息をのむ美しさに見惚れた。こうした「自然に身を置く」経験をすることは日常生活であまりない気がする。
現代は、光にあふれている。街頭のみならず、ビルなどの照明、そして部屋の照明やスマートフォンなどの明かりなど、現代の生活において光は欠かせないものである。しかしこの日は、一時的ではあるが暗い世界に身を置いた。自然に放たれる光の存在に目を向け、空を眺めたり、望遠鏡で星団や惑星を観察した。非常に貴重な経験をすることができたと思った。
実際に施設の方にお伺いすると、最近は、スマートフォンで惑星などを写真に収めたい人が急増しているそう。しかし、施設の方の説明そっちのけで写真にとることを意識するがあまり、結局今何の惑星を見ていたのかがはっきりと思い出せないケースもあるのだという。そして、スマートフォン等の光が暗い部屋で目に入ると、目の瞳孔が影響を受け、肝心の星団が見えなくなることがあるのだという。それでは本末転倒である。それを聞いた瞬間、私は即座にスマートフォンを片付け、満天の星空、そして美しく光る惑星を眺めた。しかし、普段目にすることがあまりない惑星をカメラに収めることができたのは大変うれしかった。
情報にまみれ、何かと慌ただしい現代社会。その中で、「自然に身を置く」時間は、私たちに心に安らぎを与え、神秘的な世界の中で活きているのだということを実感させてくれるのではないだろうか。