ウチの会社で扱ってる本がテレビに!
The Social Life of Kimono:
Japanese Fashion Past and Present
「生活のなかの着物」
by Sheila Cliffe
March 2017 (Bloomsbury)
洋書は売れない。
のっけから後ろむきな発言だが、事実だ。
もちろん、日本にだって洋書を読む人は一定数いる。でも、それだってハリー・ポッターとかダン・ブラウンとかのエンタメ系が多数派。
洋書の学術書となると、その分野が専門の大学の先生か、よほどのもの好きしか買ってくれない。そんなもんだ。
だから、ウチの会社で扱ってる本がテレビにでると、すごくうれしい。「おおっ!」となる。
そんなめったにない機会がおとずれた。NHKの「世界はほしいモノにあふれてる」で、世界に日本のキモノを紹介しているイギリス人の着物研究家シーラ・クリフさんが登場したのだ。
シーラさんの著書が紹介されたとき、「あー!みたことある表紙!」って思った。アレンジした着物をきている女性が、自転車に乗っている。それだけで見るとまあそれなりにカワイイ。学術書としてはがんばっている。
でも、だ。
そのあとに、Instagramにアップされているシーラさんの着物姿をみてのけぞった。
こっちのほうが断然イイじゃん!
ビビッドな着物をアヴァンギャルドに着こなしてて、メチャかっこイイ!
そうなのだ。なぜこちらを表紙にしなかったのか。マジメな本だから遠慮したのか、出版社の意向なのか。。。
学術書ってたしかに中身で勝負、だとは思うけど、それにしても売り方がヘタというかなんというか、いやはや。
本書では、着物=伝統的でかた苦しい衣装、ではなく、カラフルで繊細で、オンにもオフにも身につけることのできる、自分を表現するための、無限の可能性を秘めた衣服、という位置づけで着物の魅力を論じている。
いつもながら、外国人に教えてもらう日本の魅力には、おどろかされる。
シーラさんの着物姿を見たら、「カッコイイ!」「こんなふうに着物着てみたい!」って思っちゃうよね。なんで日本人だとそうならないんだろう?
それはともかく、本書の表紙は、もし改訂版がでるようなことがあれば、シーラさんの着物姿にすべき。そっちのほうがぜったいeye-catchingだから。
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