
"Fantastic!!" って言える生き方
今、私は日本で最も物価が高く、海外からの観光客で溢れかえっている街、ニセコに滞在している。
到着したのは2月6日。新千歳空港からニセコまでのバスに乗ると、日本人は運転手さんと私だけだった。車内は子ども連れの観光客で賑やか。3時間半の揺られる旅を経て、到着したのはスキー場の目の前。そこでまず目にしたのは、すでに到着していた救急車だった。ニセコでは毎日のように救急車のサイレンを聞く。ちょっと怖い。
そんなことはさておき、私は今、ニセコのレストランでホールスタッフとして働いている。まるでワーキングホリデーの仮免合宿のようなものだ。ワーホリでも英語を使う仕事のファーストステップとして飲食業を選ぶ人は多い。その土台作りのために、私はここに来た。
英語での接客はもちろん初めて。最初は全く言葉が出てこなかった。初日のお客様のほとんどがアメリカ人。ネイティブの話すスピードに、いきなり洗礼を浴びる。けれど、みんな驚くほどフレンドリーだった。接客というより、まるで友達と接するような感覚。そう意識を変えたら、自然とやりとりが楽しくなった。「ちょっと待って!」と腕を掴まれたり、「名前は?」と聞かれたり、チップをもらえたり。
昨日は、ハネムーンでサンフランシスコから来たカップルと話した。
「パドレスはいいチームだよね?」と聞いたら、
「いやいや、私たちはジャイアンツファンだよ!」と笑いながら返してくれた。
ハネムーンだからといって、あまりに丁寧すぎる対応をするより、むしろフレンドリーにガツガツ話したほうが喜んでくれる。そんな距離感が、とても心地よかった。
"Fantastic!!" "Amazing!!" "Lovely!!"
海外の人は、心からストレートに思いを伝えてくれる。
私のように、食後に「美味しかったです」と店員さんに言うか迷う、なんてことはしない。
彼らのそんな姿勢を、私はすごく尊敬する。そして、接しているうちに、自分の心もどんどん開かれていく気がした。
英語は二の次。大事なのは、心の満たしよう。
改めて、将来は海外で生きていきたい。
いいなと思ったら応援しよう!
