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自作三味線【棹】
自作三味線【棹】部分の作り方紹介になります。
三味線【全体】見取図はこちら↓
三味線【棹】図面はこちら↓
【材料】
・木材(檜材) 910×18×30
【工程】
1、メインカット
・木材(A)を790ミリでカットする
2、胴入れ部分カット
・790ミリにカットした木材(A)の半面にサイズで墨を入れる。
(長さ222ミリ、高さ9ミリをカット)
・墨入れした線に合わせてカットする。
3、糸蔵穴あけ
・工程2でカットした反対側に糸蔵穴の墨を入れる。
(穴のサイズは84×20ミリ)
(位置は天から40ミリ、両サイド5ミリ)
・線の内側にドリルで穴をさらっていく。
(この工程行った方が圧倒的に楽です)
・彫刻刀などで大まかに穴をさらってから、サイズに合わせて微調整して削っていく。
4、糸蔵(糸巻用穴)穴あけ
・糸巻が入る穴の墨を入れる。
両側3つづつ穴を開けるが、向かって右側には糸巻が2本、左側に1本出るようになります。
(サイズは図面を参考にしてください)
・墨入れした内側にドリルで穴を開ける
(割れやすいので、小さなドリルサイズから始め、次第に大きくしていきます)
(底が割れやすいので、下に不要な板を入れて行った方が良いです)
・やすりで穴を整える
5、甲カット
・糸蔵より更に天部を本来の三味線のように月形に(見せかける)する為、斜めにカットする用の墨を入れる。
(位置は縦は半分の9ミリ、横は調度糸蔵と重なる位置((今回は38ミリくらいにしました))
・墨を入れた線にそってカットする。
6、東サワリ穴あけ
・東サワリを入れる穴を開ける。
(位置は糸蔵下部から11ミリ、左側から5ミリ)
(サイズの小さなドリルから開けていく)
7、中木先穴あけ
・棹の地部側に糸を通す穴を3ヶ所開ける。
(穴サイズは全て1ミリ)
(位置、地部より7ミリ、横は4-11-11-4ミリ)
・棹が胴から抜けないように押さえる栓の穴の墨を入れる。
(サイズは縦5×横6ミリ)
(位置は地部より15ミリから、横は6-6-6ミリ)
・墨入れした内側に穴を開ける
8、角の面取り
・全体にやすりをかけて面の角を取る。
【棹の完成】
(写真はまだ完成してませんが…他に良さそうな写真がなかったので…)
この説明は【棹】だけを作る工程になりますので、全体を作っていく流れは後日アップします。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
少しでも参考になれば幸いです。
総合的な作成の流れをまとめた【0知識からの三味線作り】はこちらから↓