転職活動『退職交渉に関する』ウソ・ホント
いくらでも情報がとれる時代。だけどあまりにも間違った情報・偏った情報が多い。正しく偏りがない情報は面白みがない、けどそんな面白みない情報を今日も伝えていきたいと思います。
今日のテーマは「退職交渉に関する」ウソ・ホント。
・入社先については正直に言うべきだ
・いや、ウソをついた方が良い
・辞める人間の責任感として、退職交渉では文句言ってやろう!
・退職交渉したら謎の誓約書が、、、サインをすべきなのうだろうか
・残ってくれたら昇格させてくれるって言われた
・全然有休とらせてくれない
・退職日がおりあわない
などなど
退職交渉って、伝える側も伝えられる側も慣れておらず、そして会社で明確なルールが決まっていないことが多く、結構トラブルに発展することが多いです。
退職交渉で重要なこと、何を優先すればいいのか、トラブルはどうやって回避できるのか等を今回は書いていきます。
その他、転職に関わるウソホント、転職エージェントとの付き合い方シリーズ、駐夫の日常シリーズも書いてますので、宜しければご覧ください。
自己紹介
約10年のエージェント歴があります。詳細は以下の通りですので是非ご確認ください。
退職交渉で重要な事
1.最短日程で始める
希望する会社からの内定をゲットして嬉しい時間はあっという間に過ぎて、退職交渉という非常に気が重たいターンに入っていきます。
僕自身3回経験ありますが、前職の退職交渉以外は本当に気が重たかったです。
だけど、先延ばしにしていいことはありません。
さっさと初めてさっさと終わらせましょう。
当たり前の話ですが、早く始めるほど、辞める合意も早くとれて、結果的に有休消化も長くとれることが多いです。
退職交渉の多くは1回目は直接の上長(課長・部長)と行い、2回目が更に上の役職者(部長、役員、社長)と行い、凡そ1週間くらいで終わることが多いです。
早く始める別な理由として、稀にとても強い引き取めを受ける方がいます。
ただ日本においては辞めたい意思は尊重しないといけません。
民法上では退職意思を告げて2週間後、社内規則であれば1~2ヶ月で辞めると設定されていることが一般的です。
仮に課長や部長が自分たちの感情だけで話を進めてくれないとなっても、国のルールや会社のルールをおかすことはできません。
早く始めることで、こういったトラブルに巻き込まれても、入社先に迷惑をかけることがないような対応がとれます。
2.確定ベースで話を進める
よくやりがちなのは、「相談ベース」で話を進めることです。
誰もあなたが辞めてほしいとは思っていません。
相談となると、誰もが引き留めます。これも退職交渉が長引く要因です。
最悪のケース入社日の延長、あなたの有給取得日は減ることになり得ます。
なので「確定ベース」で「○○の都合で○月末日で退職します」
と言い切ることが重要です。
最終出勤日に関しても、理想と現実ラインを双方用意しながら交渉することが良いです。
3.円満退職を心がける
まるっきり業界や職種を変えて転職される方もいられるとは思いますが、世の中は狭いもので、いつどのように過去の知り合いと繋がるか分かりません。
相手に不快な想いをさせる必要は全くありません。
なので後々のことも考えて出来る限り円満退職を心がけてください。
円満退職する上で重要なことは2つです。
①上司が納得できる退職理由を伝える
この退職理由は、面接時の内容とはまるで違います。
多くの場合部下の退職は、自身のマイナスの評価に直結します。
なので上司としては、自分ではどうすることも出来ない退職理由がほしいんです。
なので会社や上司には、感謝を伝えながらも自身の夢や希望を叶えるため自身のわがままで転職したいと伝えると比較的納得は得やすいです。
ただ本音は仕事には満足しているが、上司や会社への不満ということはあるかとは思います。
その場合、夢や希望を伝えても納得感は得れないので、致し方ない理由(家族の問題など)で理解をいただくことが良いとは思います。個人的には円満退職が実現するのであれば少々の嘘であれば、むしろ大人の対応だと思います。
②改善提案は行わない
多くの場合、退職するということは少なからず不満があるのだと思います。残るメンバーに対しての置き土産だと、責任感を感じて会社に改善提案を行ったとの話もよく聞きます。
正直、辞める人間の話なんて残念ながら参考にもしてくれません。
あなたがいくら言っても聞いてくれない・響いてくれないのであれば全くいう必要もないです。
どうなるか分からない将来のためにも、感謝だけを伝えて円満で辞めることを心がけて下さい。
4.転職先と合意をした入社日は出来る限り延ばさない
入社日に関しては、退職交渉前に設定されることが多いです。
いざ退職交渉をしてみると、想定より難色を示され、想定より退職日が遅れそうだということもあるかとは思います。
辞めるという後ろめたさや情から、新しい入社先へ入社日を延ばしてほしいと連絡したくなる気持ちもわかります。
だけど、よっぽどな理由がない限りおすすめはできません。
その理由は2つあります。
1つ目は、内定が取り消させる恐れがあるためです。
内定通知書記載の入社日を延期するということは、厳密に言うと内定を一度辞退をするということになります。
多くケースは新しい入社日に書き換えた内定通知書を再発行してくれますが、万が一のリスクはあるということはご理解ください。
入社日を延ばす際は、先ずは企業や転職エージェントに相談をし、企業としての想いを確認した上で必ず行ってください。
次に2つ目は、入社企業からの評価です。
退職交渉とは、仕事と同じで、決められた納期に対して関係各位から了承をとり、調整する行為です。つまり、入社前に、自ら自身のことを調整力がないと言っているのと同じです。
あらためて説明しますが、現職は退職をとめることは会社には出来ません。ルール的には問題ないことを期日内にまとめれないとなると、
・入社意欲は低いのではないか
・調整力がないのではないか
・責任感がないではないか
など、こういった評価になることもあります。
入社後のことを考えると、期日を守ることはとても重要です。
5.カウンターオファーは慎重に判断を
退職交渉をしていく中で、
・来年には昇格を考えている
・希望する部署に異動してもらう
・海外駐在予定だ
などなど、想定していなかった希望する役職やポジションや機会のオファーを提案されることがあります。
転職エージェント時代は、「そんな話は100%信じではいけない」という話をしておりました。
信じてはいけないという気持ちは100%噓ではなく、退職交渉時に都合のいいことを言われたけども、その後実行されることもなく再度転職を行う方もいたのも事実です。
だけど、入社企業との今後の関係性や自身の成績に穴をあける想いもあったのは事実です。
なので留まることもリスクが間違いなくあるのですが、転職エージェントを離れた立場からすると、あなたの退職理由が100%解決されるオファーであれば留まるのも1つだとは思います。
ただしその際も以下の覚悟は必要です。
・退職を検討している人材と認定をされる
・上司がかわれば状況は変わる
一度辞めると言い出した人間に対していい想いをする会社や上司は残念ながらおりません。今後辞める人間かもしれないと、会社や上司はリスクヘッジするのは当たり前のことです。
退職交渉時にあなたの希望する条件を叶えると言ってくれたとしても、長期的には他のメンバーを優先することは十分に考えられます。
次に上司が変われば状況は変わるということです。
上司があなたの希望する役職やポジションする言っても、その上司が異動してしまえば、そんなことは無いものとされることが多いです。
上司でさえも自身のキャリアはコントロールできないものなので、こういったことは起こりうると考えている方が良いです。
最後に元エージェントから一言
(是非読んでください、良いこと書いてます)
冒頭にも書きましたが、退職交渉はとても辛いもので、避けたくなるような出来事です。
ただし、あなたがケアをしなければいけないことは、次の会社です。
転職先で早期離職をされる方の特徴の1つとして小さなボタンの掛け違いということがあります。
何か言うと、自己認識と他己認識のズレの修正が出来ず、小さなズレが大きなものとなりストレスとなり辞めてしまうケースです。
以下実例です。
個人の都合で入社日を3ヶ月延期した
→責任を感じ、その方は入社時から全速力で頑張った
→ただ力のかけどころを間違えているため成果がでない
→成果が出ないので、もっと頑張る(頼るのも申し訳ないので、自らの判断で)
→だけど、やはり力のかけどころを間違えているので成果がでない
→会社でういた存在になる
→心身ともに疲れてしまい、早期で退職
この方は私が支援をした方ではないのですが、別件でコミュニケーションをとったことがある方でした。
とても優秀でそして周囲に気を遣えるような人物でした。
ただ自身に負い目を感じすぎた結果、周囲に相談ができず、悲しい結果になってしまいました。
こういったケースは極端ではあるのですが、転職先で着実なスタートを切るためには、退職交渉も重要であるということは間違いないとは思います。
辞める会社からも応援をされて、あなたの心身の疲労も有給取得で回復をし、そして転職先でも着実なスタートを切れる、こんな退職交渉を行っていただきたいと思います。
転職に関わること、退職のこと、その他全般のキャリアのこと、何でも相談をいただければ回答をします。
是非以下問い合わせフォームより回答ください。
ではまた。
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