【番外編】ウズベキスタン在住の日本人に色々聞いてみた
サマルカンド滞在中、現地の大学で教授をしているS.Oさんと出会い
ウズベキスタンのあれこれを聞かせていただきました!
普段は旅人目線でしかその国を見れていないですが
現地で長く滞在している方の目線で見るウズベキスタンは
より濃くて、より興味深かったので
番外編として紹介します!
サマルカンド在住三人の人物紹介
今回話を聞かせてもらったのはこの方々!
S.Oさん(女性)
日本の有名国立大学で中央アジアの研究をしていて
今はサマルカンド大学で現地学生に歴史を教えている
20年近くこの国に関わりのある、超ベテランウズベラー。
ウズベキスタンのことに一番詳しい日本人だと私は思ってます!
普段は大学の職員用マンションに暮らしているが
害虫駆除が入ったため、たまたま同じホステルに!
日本人会のご飯に誘っていただきました!
K.Aさん(男性)
日本で長年中学校教員として勤務したのち
中国の新疆ウイグル自治区の日本語学校で勤務。
コロナで一旦帰国したものの
中国には規制が厳しく戻ることができず。
同じシルクロード上のウズベキスタンで日本語学校に教えている
サマルカンド歴は2年
K.Sさん(女性)
都内の私立大学に勤めながら
研究員としてサマルカンドに勤務
日本語のクラスを教えている。Kさんとは大学も一緒
ウズベキスタンのカフェに詳しい。
ロシア人とインド人の同僚とのエピソードが豊富
サマルカンド歴は2年
ウズベキスタンにだって綺麗なカフェはある
みなさん中央アジアと聞いて何をイメージしますか?馬とか草原?
いやいや、今の中央アジアにはこんな綺麗なカフェがあるんです!
シルクロードのど真ん中に!
多分コロナ前に中央アジアに行った人ならびっくりされると思います。
というのもコロナ前まではロシアに出稼ぎに行っていた人たちが帰国して
豊富な資金と知識をもとにウズベキスタンでカフェを始めるんだとか!
ウズベキスタンは女子旅とかでも人気になっていきそうな感じがします。
インドみたいに空気が汚くないし
インドみたいにゴミが落ちていないし
インドみたいにみんな騙してこな…
これ以上は、ただの悪口になってしまうのでやめておきます。笑
インド大好きなんですけどね
ウズベキスタンの食事情
油っこい料理の多いウズベキスタン
プロフやシャシリクなど肉料理が多いのが特徴
この国では黒烏龍茶を真っ先に普及させたいです
また、中央アジア共通なのですが
ご飯にパン、餃子にもパン、麺料理にもパン
なんでもパンがついてくるのが特徴
ウズベキスタン人曰く
「味の濃い料理にはパンはなんでも合う」だそうです。
理屈はわからんでもないですが、驚異の炭水化物祭りになってしまうのがウズベクスタイル
ウズベキスタンの治安
中央アジアに共通していることですが
治安は対GDPに比較してもかなり良いそう。
もちろん注意は必須ですが、女性一人で夜にご飯を食べに行けるぐらい
この後、23時頃にレギスタン広場のライトアップを
見に行ったのですが、問題なく行動できたのが印象的でした。
ウズベキスタンのインフラ
インフラ面は地方と都市でだいぶ差があるそう。
確かにタシュケントは地下鉄もあったし公共交通機関は整っていましたが
ヌクスやコーカンド、ブハラなどは街の規模も小さく交通手段はバスやダマス(ミニバン)のみ
ウズベキスタンを旅していて面白いのは
地方では普通に馬車を見かけること
Sさん曰く、地方では、今でも
財産の基準が馬や牛などの家畜の数だそうです。
また、ソ連時代の発電施設や列車の設備を踏襲しているため
地方では、それらを修理するお金がなく困っている現状もあるそう。
一方、サマルカンドは2022年に上海機構が開催されたため、
急ピッチで整備されコロナ前に比べると見違えるようになったのだとか!
大統領の交代による変革
元々はソ連の構成国家だったウズベキスタン。
前大統領は共産主義的な思想が強かったそうで
情報統制だったり、海外からの投資などが制限されていたそう。
しかし、今の大統領になってから方針は一変
海外からの投資は促し、都市は大発展
観光にも力を入れ、今は急成長中
完全トップダウンの国なので
大統領が変わると国の性格もガラッと変わるんだとか。。
バックパッカーの間でも悪名高かった
税申告制度はもう無くなっています。
これは、2018年以前の世界一周ブログなどを見ると分かりやすいのですが
いくつ荷物があるだとか、手持ちのスマホやPCがいくらか
所持金はいくらあるかなどを詳細に記入しなければならなく
入国時よりも出国時に持っている現金が多いと重めの罰則が下るそう。。
多分、宿泊証明(レギストラーツイ)もそろそろ無くなるんじゃないでしょうか。
というかもう2024年はなくなってる??笑
知っている方いたらぜひコメントください!
ウズベキスタンの民族
ウズベキスタンにも様々な民族がいて
大きく分けると
1.ウズベク系(トゥルク系)
2.タジク系(ペルシャ系)
3.カザフ系(カザフ系)
の三つの民族が混ざり合いながら住んでいるのだとか
ここサマルカンドには
タジキスタンとの国境も近いことからタジク系の人が多く
確かに顔つきもフェルガナ地方とは若干異なります。
ですが、長年この地を研究しているS.Oさん曰く
ウズベク系などと分類がされるようになったのは、
ロシアが進出してきたここ150年ほどなんだとか。
それまではシルクロードの真ん中に位置し
多種多様な民族が溶け込み合いながら暮らしていたため
厳格にタジク系、ウズベク系と区別することは難しいそう。
元はタジク人の中にも
「ウズベク人として生活するのが一番良い」ということで
馴染んで生活している人が多いのだとか!
ウズベキスタンのおもてなし文化
ウズベキスタンでのおもてなし度合いについては
私も驚かされてばかりだったのですが
家に招いてご飯をご馳走したり、
家族を紹介されたりなどが今でもおもてなしとしてあるそう。
これは、シルクロードで古来より交易が盛んで外からの人に寛容だった文化に、イスラム教の教えが重なりこの文化が出来上がったのだとか。
ソ連時代を経験してもなお
この文化を継承しているウズベキスタンはすごいと思います!
実際、ウズベキスタンは
ウェルカム精神溢れる方ばかりで毎日色んな人に話しかけられて
でも全然しつこくなく、どれもが暖かい人ばかりで
人としての素朴さだったり、親切さだったり、言葉にするのは中々難しいですが、間違いなく私にとっても大好きな国になりました!
おわり
だいぶ殴り書きになってしまい、全然まとまっていないブログでしたが
読んでいただきありがとうございました!
ウズベキスタンに在住し働いている三人に貴重な話を聞かせていただき、
楽しい時間を過ごさせていただきました!
そして「旅人をもてなすのがこの国の文化だから!」と言って
ご飯をご馳走していただきました。。
本当にありがとうございました🙇♂️
色んなものを受け入れて、吸収して、この地で逞しく働いている三人がとてもカッコ良かったです!
良い刺激をもらえました!
次回は、サマルカンドからブハラへの移動します!
ではでは〜!
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