沖縄210【レース編2】
レースと美学の話。
□2回目フンガワ
文彦を前目から登らせるべく、前方に上がる。
更に前に居た林さんがナイスムーブ。
最高の仕事である。
・ボスが仕事を終えて降ってくる(GJ)
・ゴキソ森本さんチェーン落ち
・mkwやっしーにハスって落車発生
巻き込まれた連中が目の前に広がる。
→ここでの仕事は落車撮影班でした。
こんなとこで居なくなるわけにはいかないのだ。
文彦のために走らねばならぬのだ。
の気持ちで1分程度フルモガキ(610w)
□補給について
優勝を狙う人達は補給員を置いている。
ルールには違反していないし、我々もやっている。このサポートの効果は絶大だ。
補給を計算すれば問題は無いのだろうが、
メンタル的な安心感がとてつもない。
例えば、自分で持っていかないといけない経口保水液などをもらうこともできる。
沖縄の高温高湿は思った以上に疲労する。
経口補水ジェルを持っていってもいいかもしれない。
フンガワ1回目で給水したボトルは空。
補給員にパス、新しくSIS水を貰い、モルテン2をメインに変えKOMに向かう。この辺りでやっしーは足攣りで居なくなった(悲しい)
□KOMの下り
路面の色が分かれており、赤系部分は高グリップ塗料、他はただのアスファルト。
グリップが変わるので注意が必要だ。
KOMを超えると高速右コーナー。
過去大会でも落車が発生する危険地帯。
今回は雨も降っており更に危険。
目の前でガードレールに突っ込んで転ける、さらに突っ込む、転ける。
地獄かよ。(落車撮影班その2)
回避し右に抜ける際に『イッターーーイ』
左側から嫌な声が聞こえる。
おそらく2回目フンガワで限界超えて、
前に追いつこうと無理したのか?
無事を祈るしか出来なかった。
この時、落車が無ければ集団は30-40人。
落車復活のための1分以外は易しいペース。
バルバ寺崎君と『絶対転けると思ったよね』と会話しながら先にコーナー抜けてた文彦に追いつくも、この人いたらスプリント絶対勝てねーと思っていた。本来ならこういう人を払い落とすために力を使うべきなのに落車復帰に力を使う。
無駄足である。
落車が起こる場所にいる自分が悪い。
ここでの仕事は文彦を引いて、KOMまでに先行組に追いついたのみ。下りに入る前に追いつけて良かった。
□学校坂
ここで追いつく最後のチャンスは潰えた。イナーメ高杉がペースで行こうと言った。
皆疲れているのか、案に乗ったのかペースは上がらない。頂上で高岡さんは見えない。
詰んだ瞬間だった、手のひらコロコロである。
以下、自分で足使って追う動きをとったメンバー
井上さん
俊介
りょう君
ユキ
文彦
自分
の認識
(自分も回したよって方居たらごめんなさい。)
学校坂以降はチャリダー放送通り。
平坦と下りは井上さんと僕で回るが回らない。坂は俊介とりょう君が上げるも下りで踏みやめているのか後ろがくっつく。
基本これの繰り返し。
どんどこ僕が不機嫌になっていく。
高岡さんの手のひらクルクル以下略。
□高江までの平坦
学校坂終わった後の海岸線で補給をしようと背中を探すも、入ってない。落とした。
この辺りでモルテンは尽き、追加で貰ったSIS水のみ。
この後に千切れるのは力不足。
補給を落としたのは致命傷ではないだろう。
本番前にもっと使ってネガ出しておくべきだ。
□コーヒー坂からゲサジまで
コーヒー坂の手前
イナーメ ユキがアタック。
もうこの辺りは文彦の側で待機と言うことが頭から外れていた。
反射でチェック。
追いつく。2人しかいない。
ユキ『キョウシロウニキ行きましょう』
僕『ごめん、行けない』
ここも今回初めて味わったストレスだった。
『勝つ気』のあるユキとなら追える。
だけど、そんなことしたら回るつもりのない集団にいる文彦はさらに足を使う。
文彦は僕らの後ろで誰かが追うのを待っていたらしいが、誰も追う気がなく、コーヒー坂の前の坂で俊介らが坂でつけて終わり。
□閑話2
勝ち方について。
自分は力で捩じ伏せるのが一番かっこいいと思う。そんな走り方に憧れる。
・峠でのアタック
・長距離の単独逃げ
・ゴールスプリント
・状況を使いアタック
全てカッコいい。
が、僕は他力本願な走り方は嫌いだ。
自分の趣味じゃない。
リザルトだけ狙って回らずに最後まで残るような走り方しなくて良いように強くなりたい。
回りもせず、アタックもせずに千切れるとか嫌すぎる。自分的にあり得ない超ダサい。
千切れずに残って『優勝』争いしてるなら完敗だ。千切れなかった方が悪い。
ロードレース選手の数だけ美学があるのだろう。
自分のやりたいように頑張ろう。
もう特に話すネタは無いがレース編3につづく。