公民館を親や子の学びの場に
令和5年度の予算は子ども・子育て施策の強化が謳われており、中学卒業までの子どもとその親に対する各種支援施策が拡充されています。子どもや子育てへの支援が拡充されることを高く評価しています。
私は福祉と教育は車の両輪だと捉えています。福祉に偏り過ぎれば、その人自身が持っている能力を十分開花させないままになる恐れがあり、教育に偏り過ぎれば昭和の頃のような根性論になるのではないかと思います。
全ての人が学びの主体者として、自分の生活を自分で改善しよう、そのために学ぼうと思うには、その思いを受け止め気軽に学び始められる学習環境が身近な地域の中に用意されている必要があるのではないでしょうか?
大津市は全ての学区に公民館かコミュニティセンターがあるので、その地域の拠点を活かして学んだ方教える側になる学びの循環や学び合いの輪が広がると良いなあと思います。
例えば子育てなら、地域の人が子育て中の親子に興味や関心を持ち、道や公園で出会った親子にちょっと一言声をかけたり、にっこり笑いかけたりすれば子育て中の親の孤立感が和らぐのではないかしら。
子育て経験者が自分の子育ての経験を若い世代に話せば、世代間で子育ての知識や経験が受け渡されます。
子育て中の親同士が悩みを話し合えばピアカウンセリングになります。ちょっとした工夫があれば、地域の中で学びが循環します。
大層な仕掛けや大きな予算は要りません。
地域の中で子育て経験を共有する小さな取り組みを始めて欲しいと思います。
そんな思いを込めて議会質問をしました。
「地域の公民館が子育て中の親や子に学びの機会を提供することについて」
ケアやサポートの受け手としてだけでなく、学びの主体者として子育て中の親や子ども自身が成長する学びの機会を地域の公民館が提供することについて教育委員会の見解をお伺いしました。
執行部の答え
・大津市内すべての公民館で子育て中の保護者や子どもを対象に読み聞かせや育児相談を行う子どもの居場所づくり事業を実施している。
・公民館事業の参加者が自己の力を活かし、学びの成果を主体的に地域の子育て支援につなげていただけるよう努めていく。