教員採用試験は簡単になったのか難しいのかは気になるけれど気にしないという話
教員採用試験の話題は、受験生の間だけではなく、現職教員の中でも、とくに管理的な立場にいる者の間で話題になることがあります。
今回は「教員採用試験は簡単になっているのか」という話題を耳にして、私が思った、あくまでも個人的なお話をしたいと思います。
はじめに
まずはじめに、「個人的な」と前書きをさせていただいたことには、大きな2つの理由があります。
1.教員採用試験が簡単か難しいかを判断する基準となるものがない
2.感じ方に個人差がある
そのため、どうしても個人的な見方考え方になってしまうため、このように書かせていただきました。
難易度の話にはならない
管理職は、教員採用試験の二次試験で面接官だったり、模擬授業をみることがあります。
面接や模擬授業の観点などは知ることになりますが、一次試験の問題にどのような問題が出題されるかということは、管理職の立場として知ることはありません。
そのせいでしょうか、一次試験の問題の難易度や変化の話は、こちらから話題を振らなければ出てくることは、まずありません。
ですが、採用されてから間もない先生の話は出てくることがあります。
何ができない、というような話ではありません。
小学校6年生理科の話
例をひとつお話ししますね。
小学校6年生理科の授業をするとします。
担任が、
・鉄は水酸化ナトリウムで溶ける
・塩酸を薄める時は塩酸に水を入れていく
と言っていたら、どうでしょうか。
どちらも誤りです。
鉄は水酸化ナトリウムで溶けると指導してはいけません。
小学校6年生理科の単元には、「水溶液の性質」があり、その際、「希塩酸」などを使用しますが、それらの水溶液は教員が前もって準備をしなければなりません。
(理科支援の先生がいらっしゃり用意してくれる自治体もあります)
希塩酸をつくる場合は、塩酸に水を足していくのではなく、水に塩酸を足していきます。
安全に準備ができなくては大変ですね。
「水溶液の性質」の授業内容は、多くの子どもたちが、さまざまな水溶液の変化に興味関心をもつ授業となりますが、準備や安全面に慎重さを要し、そこを怠ることはできません。
学校では最も重要な「児童の安全確保」ですが、指導する教員の知識が足りないと大変なことになってしまいます。
一見、楽しそうで簡単そうな内容でも、そのための準備や、関わる知識が足りないと、安全性や授業内容にも影響が出てしまうということです。
指導するには、指導内容以外にも知っておかなければならないことがあります。
この記事のまとめ
教員採用試験の一次試験は簡単になったのかどうかは、はっきりしません。
そして合格とされるラインもはっきりとしません。
自治体によっても異なるとも思います。
教員になってからのことを考えると、教員採用試験は簡単ならば受験しようかな、よりも、簡単だったと思えるように今、全力で勉強をした方がよさそうですよね。
教員採用試験の過去問をみて難しいと感じることは、恥じることも落ち込むこともないと思います。
でも、難しいか簡単かを気にしなくてもいいのかなとも思います。
難しいと感じたら、難しくないと感じるように行動をすればよいのです。
何が出題されるかはだいたいわかっています。
どう出題されるかが毎年変わっているだけです。
その変化に対応できるようにすればよいのです。
行動する
変わるにはそれが一番の方法だと私は思っています。
※文章中に「教員」「先生」が混在していますが、読みやすさを考え使い分けさせていただきました。