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大丈夫ひとりで考えなくていいチームで支援する体制は整っているよ(教育原理:生徒指導提要)

「子どもが暴れています」

「嘔吐がありました」

「子どもが勝手に教室の外に出てしまいました」

教室から職員室にヘルプの要請です。

職員室にいる教員が、ヘルプのあった教室に駆けつけます。

今回は、組織的対応についてお話します。


組織的対応は安心


大変だ
どうしよう
困ったな

そのようなときに、今はひとりで対応するのではなく、複数の教職員で対応する体制が整っています。

そうなった背景には、いくつかの理由がありますが、担任にとって、この体制はとても安心感があると思います。

反面、少し意識をしておくほうがよい点もあります。

何をかというと、自分も考えるということをです。

自分も考える


困ったときに自分ひとりで解決しようとしなくてよい
というよりも
自分ひとりで解決しようとしない

これはとても大切です。
問題が大きくなってしまうことを防止するためでもあります。

他の教職員に関わってもらうと安心感がありますね。
人はどうしても楽な方へと流れてしまいがちなので、適切な対応を考えてくれると思うと、任せてしまいそうになります。

ですが、
その場でも、
後からでも、
自分も考えてみる。

たとえば、
子どもが暴れてしまったときの対応について考えてみる。

すると、
暴れる前に気づくことができたかも
ちがう声かけがあったかも
周りの子にも配慮が必要だったかも

などの気づきがあり、それはきっと次につながります。

今は、学校でのことはチームで取り組む。
これがスタンダードです。

チーム支援による組織的対応
深刻化、多様化、低年齢化する生徒指導の諸課題を解決するためには、前述のように、学級・ホームルーム担任が一人で問題を抱え込まずに生徒指導主事等と協力して、機動的連携型支援チームで対応することが求められます。また、対応が難しい場合は、生徒指導主事や教育相談コーディネーター、学年主任、養護教諭、SC、SSW等校内の教職員が連携・協働した校内連携型支援チームによる組織的対応が重要となります。さらに、深刻な課題は、校外の関係機関等との連携・協働に基づくネットワーク型支援チームによる地域の社会資源を活用した組織的対応が必要になります。課題早期発見対応や困難課題対応的生徒指導においては、チームによる指導・援助に基づく組織的対応によって、早期の課題解決を図り、再発防止を徹底することが重要です。また、発達支持的生徒指導や課題未然防止教育においても、チームを編成して学校全体で取組を進めることが求められます。

(「生徒指導提要 令和4年12月改定」より引用して一部を抜粋)

この記事のまとめ

今は、教員になってからのサポート体制は整っていて、問題が起こってしまっても自分ひとりで解決しなければならないことはありません。

もちろん、私が初任の頃も、サポート体制はありましたが、それよりもずっと体系的に整っています。

教員採用試験勉強は、子どもたちとどう向き合っていくかの学びでもありますね。

「生徒指導提要 令和4年12月改定」
次回から、一緒に読み込んでいきませんか?












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