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成績表・通知表・あゆみなどとよばれている「通知」のコメントが書けることも大切という話

「なんだか、意味が伝わらないんだよね」

成績表・通知表・あゆみなどと呼ばれる「通知」のコメントをチェックした立場からの声です。

今回は、文章表現は、客観的な視点で書かないと相手に通じないこともあるので、正しく表記できることは大切だと改めて感じたという話です。

※いろいろ紛らわしいので、ここでは成績表・通知表・あゆみ等の「通知」を「通知表」として書いていきます。


通知表のチェック


二期制を採用していると、この時期は通知表の作成で、教員の仕事が増える時期となります。

最近は、保護者の手に渡るものに対するチェックはとても慎重になっているので、同学年の教員、学年主任、主幹教諭、副校長(教頭)、校長とたくさんの目で「通知表」は確認されます。

そのため、読みにくい文章表現があれば、どこかで必ずチェックが入ります。
ある意味安心ですね。

ですが、こんなにも厳重にチェックしなくてはならなくなったのは、なぜでしょうか。

それは「不適切な表記」があるからです。

それでは不適切な表記をなくすためにはどうしたらよいでしょうか。

通知表の文章表記は正しく

もちろん、チェックもその一つですが、それ以前にひとりひとりが「正しく表記できること」が何よりも大切です。

学習面、生活面で気づいたことを短い文章で書く。
初めてであれば、何を書けばよいのかは悩むかもしれません。
ですが、どう表記すればよいのかは、国語科の書く能力が身に付いていればできることです。

「なんだか、意味が伝わらないんだよね」

本当は、これはよくない状況ではないかなと思うのです。

ですが実際に、文章表現に限らず、誤字脱字、タイピングミスは意外に多くあります。

学習指導をする立場


小学校学習指導要領国語編「書くこと」第5学年及び第6学年の目標に

「目的や意図に応じ、考えたことなどを文章全体の構成の効果を考えて文章に書く能力を身につけさせるとともに・・」

(「小学校学習指導要領国語編(平成29年告示 文部科学省)」より引用して一部抜粋)
 


とあります。小学校教員になったら、
「文章全体の構成の効果を考えて文章に書く能力を身につけさせる」指導をするわけですから、自分自身が身に付いていないというのは困りますね。

この記事のまとめ


教員には、児童生徒指導の他にも、学校運営にあたっての職務がたくさんあります。

通知表を作成することもそのひとつです。

「文章を正しく書くことができる」それ自体は教員の職務としてあげられているものではありません。
けれど、それができないことで、学校全体の仕事量が思いのほか増える、ということにもつながる場合があります。

もしかすると、それが文部科学省の言うところの「質の高い教師の確保」のひとつかもしれません。

ひとりひとりの能力はとても大切です。

教員を目指している方は、底力をつけておくことも大事そうです。


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