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運動会の定番曲といえば「天国と地獄」ならそれは学習理論で説明がつく話(古典的条件づけ)
小学6年生の体育の授業中、担任が、オッフェンバックの「天国と地獄(序曲よりアレグロ)」の曲を流したら、児童が体育館の中を走り出した。
こんなことがあったら、それはこの学習理論で説明できます。
今回は、そんなお話です。
運動会といえば「天国と地獄」
最近は「運動会」といわれることが少ないですが、オッフェンバックの「天国と地獄(序曲よりアレグロ)」(以下「天国と地獄」)を耳にすると、運動会、徒競走、リレーなどを思い出すという方もいらっしゃると思います。
「天国と地獄」=「徒競走」といっても過言ではないほど、運動会の徒競走では、繰り返しこの曲が使われてきました。
「天国と地獄」で走り出す
小学6年生が、体育の授業中、「天国と地獄」の曲をきいて体育館の中を走り出したとしたら、それは、それまでに運動会の徒競走で、この曲が繰り返し使われてきたことで、児童が「学習」をしたと考えられます。
教育心理学では、「学習」は「経験が繰り返されることで生じる、比較的永続性のある行動の変容」と考えられています。
徒競走で繰り返される「天国と地獄」の曲➞走る
この刺激と反応が連合して学習が成立したと考えられます。
「走る」とはまったく無関係な「天国と地獄」という曲を聞くという刺激によって、「走る」という反応が生じたというわけです。
ちなみに、「天国と地獄」を聞いて、走ったことを条件反射といいます。
パブロフの実験
このことについて実験をしたのがパブロフです。
パブロフは、犬にエサを与える前に、メトロノームの音を聞かせました。
最初はメトロノームの音を聞き、エサをもらえると唾液が出ていましたが、繰り返すうちに、メトロノームの音を聞くだけで唾液がでるようになりました。
この実験がされたのは1903年です。
その後ソーンダイク、そしてスキナーが、刺激(Stimulus)➞反応(Response)という考え方であるS-R理論(連合説)をさらに発展させていきました。
教員採用試験対策として
古典的動機づけについて、教員採用試験対策としては、
古典的動機づけ➞パブロフ➞犬の実験
これを記憶しておくことだけでも正答を選ぶことはできるかもしれません。
試験対策なら、ここが押さえたいところです。
この記事のまとめ
古典的条件づけは、身近であり、気づかないうちに影響を受けていることもあります。
学校教育の場では、刺激➞反応が「よい方向」にも「よくない方向」にも動く可能性があることを意識して、言葉や行動を考えることも大切だと感じています。
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