シェアサイクルのLUUPに乗って思ったこと(HELLO CYCLINGとの比較)
きょっぴーです。みなさん、シェアサイクルは利用したことありますか?
僕は今年都内に引っ越したのですが、そのタイミングで持っていた自転車を捨てました。理由としては単純で交通網が発達してるから。
確かに電車・バスでアクセスできる場所は良いのですが、家から1~3kmくらいだけど、電車・バスを使うと遠回りになる移動がそこそこあることに気づきました。
こういうときに自転車があればな〜と思ったのですが、イニシャルコストの割にそこまで利用頻度が高くないことは想定できたので、購入は躊躇していました。
それで最終的な結論として出たのが、シェアサイクルです。
シェアサイクルとは
シェアサイクルとは、従量課金制で利用時間に応じて料金が発生するというもの。レンタルステーションはコンビニなどに併設されており、レンタカーとは違い、借りた場所で返す必要はないというものです。
この春に引っ越して、近くにHELLO CYCLINGのステーションがあったので利用していました。
しかし、今春。LUUPという新生シェアサイクルがサービスの提供をはじめました。
夏になってLUUPのステーションも近くに設置され、8/28~9/6に乗り放題ウィークというキャンペーンも開催していたので乗ってみました。
今回はシェアサイクルサービスのLUUPとHELLO CYCLINGを利用して思ったことを車体・乗車/返却手順・アプリ・利用可能エリアに分けて述べます。
結論から言うと、現状はHELLO CYCLINGのほうが使いやすいと思いました。
車体
まず車体も共通してどちらも電動アシスト機能付きです。
シェアサイクルを利用するまで電動自電車には乗ったことがなかったのですが、一度乗ってみてその加速に驚きました。一度の踏み込みでどんどん進む。特に上り坂だと、そのありがたみを感じます。平坦を走っているのと同じ様に漕げる。この電動アシストの能力差は特に感じませんでした。
次に外観です。
HELLO CYCLINGは良くも悪くもママチャリです。これは生産面で利点があるようで、既存の自転車にGPSなどを搭載したデバイスを取り付けるだけなので、低コストで展開が可能とのことです。
LUUPは自社開発でとにかくスタイリッシュです。黒い塗装に緑のアクセントがカッコよく、コンパクト。これは他シェアサイクルサービスにはないLUUPの最大の特徴です。
とにかくカッコいいのですが、いくつか不満だと思う点もあります。
まず乗り心地。車輪が小さいことで漕ぐ回数が増えてしまうのは、電動アシストでカバーできています。しかし、ハンドリングは、今まで乗ってきた普通の自転車と比べると、小回りが効く反面、少しクセがあり最初は戸惑いました。また、段差を乗り越える際の衝撃は大きいと感じました。
つぎにカゴの有無。
HELLO CYCLINGはカゴがついています。LUUPにはカゴはありません。
トートバックやハンドバック利用時はカゴがあると便利かと思いました。
最後にブレーキです。
LUUPは5回ほど乗ったのですが、全ての車体がブレーキ時に「キキーッ!」という高い異音がしました。友人の乗っていた車体も同じでした。たまたまだったのかもしれませんが、この点はメンテナンス等で改善してほしいと思いました。
乗車/返却手順
前提として、どちらのサービスもステーションごとに駐輪できる台数が決まっています。そのため、どこでも乗車や返却ができるとは限らない。アプリ上から台数の確認ができるため、まず乗車ステーションに乗車できる車体があるか、そして返却ステーションに空きがあるかの確認が必要です。
以下にHELLO CYCLINGとLUUPの乗車手順と返却手順を示します。
乗車手順
HELLO CYCLING
1. アプリ上でレンタルする車体を選択し予約
2. 車体に付属のデバイスに、予約時に発行されたパスワードを入力 or 登録済みの交通系ICカードをタッチし解錠
3. 乗車
(オプション:乗車開始後に返却予約も可能)
LUUP
1. 車体記載のQRコードをアプリで撮影
2. 返却ステーションを選択後、解錠
3. 乗車
返却手順
HELLO CYCLING
1. 鍵を施錠する
2. 車体に付属のデバイスのRETURNボタンを押す
3. 返却完
LUUP
1. 鍵を施錠する
2. アプリ上で返却手続きを開始
3. 車体の写真を撮りアップロード
4. 返却完了
このように手順が異なります。各サービスの違いと思ったことについて述べます。
乗車手順について
最初の違いは、乗車予約の有無です。
HELLO CYCLINGはアプリから予約して30分以内に乗車開始すればよいため、自宅から乗車予約してステーションに向かうということが可能です。
しかし、LUUPは乗車予約ができません。アプリ上で台数の確認は出来るのですが、実際にステーションに向かったら車体がないという問題が発生する可能性があります。
乗車予約はあったほうが良いですね。
次に、解錠方法です。
HELLO CYCLINGは車体のデバイスにパスワードを入力 or 交通系ICカードをタッチして解錠します。交通系ICカードを初めて使う場合は、デバイスを操作してICを登録する必要があります。
LUUPはアプリでQRコードを撮影して解錠します。
解錠方法については、アプリで完結するLUUPのほうが良いと感じました。HELLO CYCLINGも交通系ICを使えばパスワードの入力は省略できるもの、電源を入れるという作業で必ずデバイスは操作しなければならないです。
ただ、LUUPはQR撮影後に注意事項の確認、返却ステーションの選択をする必要があるため、ステーションに着いてすぐに乗車ができないのが少し面倒です。事前に注意事項の確認、返却ステーションの選択を済ませて、到着後はQRの撮影のみという形だと良いと思いました。
返却手順について
最初の違いとしては、アプリの操作の有無です。
HELLO CYCLINGは、施錠後、デバイスを起動しRETURNボタンを押して返却完了です。
LUUPはアプリで返却手続きを開始し、駐車後の車体を撮影しアップロードして返却完了です。
返却手順についてはHELLO CYCLINGはアプリが介入せず、すぐに終わらせることができるため楽だと感じました。LUUPは写真撮影が面倒だと感じました。
あまりないケースかも知れないですが、HELLO CYCLINGはアプリの操作がないことで、もし乗車中にスマホの充電が切れたとしても、返却が可能なのも良いです。
次に、HELLO CYCLINGは返却ステーションの選択(返却予約)がオプションです。このステーションの選択は乗車後にしかできません。返却予約をうっかり忘れて、到着後返却できないというケースが発生する可能性があります。
LUUPは乗車手順に返却ステーションを必ず選択するため、このような問題は発生しません。乗車手順で必ず返却ステーションの選択をするのは良いと思いました。
アプリ
最初にバッテリー残量の確認についてです。HELLO CYCLINGはバッテリー残量の確認がアプリ上でできます。LUUPは本体のランプでしか確認ができません。バッテリー残量がない車体も利用可能数としてカウントされるため、ステーションで初めてバッテリーを確認できるということになります。同じ料金を払うなら電動アシストが使えるほうが良いのは当たり前なので、この点はアプリでバッテリー残量が確認できるHELLO CYCLINGが良いと思いました。
つぎに、LUUPはアプリ上の利用可能数と実際の数が合わないことがありました。実際にあったケースとして、アプリ上では4台利用可能で行ってみたら1台もなかったということがありました。また、利用可能数がマイナス表示になってるときもありました。この点は改善してほしいです。
利用可能エリア
ハローサイクルは関東圏を中心に全国で利用ができます。LUUPは2020年9月現在、渋谷付近でのみ利用が可能です。
渋谷でのみ比較してみると、LUUPのほうが多くのステーションを有しています。
HELLO CYCLINGはステーションは駐輪用のトラックがあり、車体も普通の自転車と同じためスペースが必要です。
LUUPのステーションは緑のテープの枠線で示されてるだけです。車体もコンパクトなため、エリアも小さくて済みます。LUUPのステーションでは1台のみ駐車可能なステーションというのもあるため、多少のスペースが有れば設置することができる。設置スペースの点において、今後エリアの拡大はしやすいのかなと思いました。
まとめ
両者のサービスはどちらも素晴らしいです。しかし、全体として比較するとHELLO CYCLINGのほうが使いやすいと思いました。
ただ、LUUPは自社でモビリティを開発していることが強みだと思います。現在は自転車のみですが、キックボードや4輪タイプのモビリティを開発中とのことです。
今後のシェアサービス、交通インフラのがどうなっていくのか非常に楽しみです!
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