そう、O脚のかわいい文化は松田聖子からはじまった
先日日本人だけれど韓国発信のアイドルグループをプロデュースする番組にはまり、デビューまでの道のりをちょっとウルウルしながら見ていました。まあ、いま時の日本人たちの顔の小さいことよ。肩幅のせまいことよ。脚がすらっと長いことよ。
ん?ここでひとつ、なんだか違う感覚に。そう、そうなんです、今までのかわいい日本人といえば、ちょっとたどたどしい動きに立ち姿がO脚。マイクを両手で持ちニッコリ、なんてものがそれこそ遺伝子に組み込まれていそうな勢いだったのに、画面に映っている女の子たちが、まぁ姿勢が良く脚はまっすぐ、色気さえもただよっているという。
この違いはなんだろう…。AKBはまだかわいい文化の延長だったのに、世のアイドルはすでにカッコかわいいに移行しているのね、と。これ、少し前からあったようですね。つんくさんがプロデュースするモーニング娘。はすでにダンスをキレッキレ!にし、女子たちからの人気がすごいという。
そう、もう世の女の子アイドルは女の子のものなのですね。聖子ちゃん時代は客席から、のぶと〜〜い声で「聖子ちゃ〜ん」と叫ぶハッピ野郎が中心。そんな男性に大人気だったらこそ女子もこれがかわいいのか!と皆こぞって髪型や立ち姿をマネしていったのですよね。
男子たちがかわいいと思う女子に。O客で両手でマイクを握りしめるその姿に、僕のいうことを聞いてくれそう、ニッコリ笑って話を聞いてくれそう、なんていう妄想が膨らんだに違いない。そして、モテる女子になる、可愛がられる女子になる、からいつしか若くて綺麗なかわいがられる女子までつくり出されることに。
今の女子たちは、そんなかわいくはかなそうな女子好き男子たちにさよならし、女子は女子のかわいいを目指す!なんなら女子たちの人気者になりたいくらいの勢いだ。
日本の男性って妙に色気のある10代の女子を、素敵と思わないところがありますよね。きっと、自分の手に負えないと思ってしまうのか、引け目を感じるのか。アラフォーアラフィフの男性たちも、若い子や可愛げを重視するのは、自分が手に負えない、言うことを聞いてくれなさそうと感じてしまうからかもしれないですよね。
あ〜男性陣よ、もっと成長してくれい、と思うのである。
今回プロデューサーであったJ.Yパーク氏の素晴らしいことよ。一人一人の個性を理解し伸ばそうと丁寧に声がけをしていくという。聖子ちゃんって可愛かったよね、という男子ではなく紳士はいないのかえ、とパーク氏を見て思ったのでありました。今まで以上に、素敵な女子が増え、妄想を追いかける男子との差がひらいていくのは確かだな、と思うのです。