普通の日記2
久しくまとまった文章を書いていない。
リハビリのためにも普通の日記を書く。
いつも座れる帰りの電車に今日は座れなかった。
わたしより前の人は、人が降り切る前にずんずん車内に進んでいって、どっすりと座席に座っていた。呆気に取られているうちに、座席はなくなってしまった。
そういう人って、結構すごいよな。わたし含め待っていた人がみんな「マジ?」みたいな驚きとドン引きのハーフ&ハーフみたいな顔をしていた。そういう視線に気づかない人なのか、状況だったのかはわからない。
座りたいな、疲れたなと思って座っていた前の人を凝視してしまった。わたしが乗車した駅から2駅ほど過ぎたところで、イヤホンをカバンにしまい始めた。
降り仕草だと思った。前に座っている人がこういう電車の降りしぐさをするたびに、パチンコの赤いランプがビカビカと光る感じがする。
イヤホンをしまい、(ビカビカ)本を取り出した(消灯)取り出した本を再びカバンにしまい(ビカビカ)カバンを肩にかけた(ギュインキュインキュイン)
確定演出で脳が焼けそうだった。もう絶対降りる挙動だった。案の定前の席の人は次の駅で電車を降り、座席に座ることができた。
たまに、イヤホンを外し、スマホをしまい、本を取り出し読み始めるという挙動をするやつがいる。途中までが期待度高な電車降り仕草な分、めちゃくちゃムカついてしまう。「何なんだよもうそこまでするなら降りろ、次の駅が今日からお前の最寄りだ。もうお前なんて家帰んなタコ」という、理不尽極まりない暴言を吐き散らかしたくなる。これもまたギャンブル的な脳の動きを感じる。
わたしはギャンブルをしたことがないけど、おそらくこれの何十倍も脳から汁が出るんだろうな。そりゃ中毒になるやつもいるわ。