しなやかに生きるチカラ
歳を重ねるにつれてますます元気になっていく、そんな素敵な生き方をしている人っていらっしゃいますよね。そんな方々を見ると、自分も歳を重ねるごとにますます元気になるような歳の取り方をしたいなと思います。
私の父は、昭和の典型的なサラリーマン。帰宅時間も遅く、平日は父と一緒に夕食を食べることはなく、いつも私たちが寝た後に帰宅する毎日。仕事の付き合いで毎晩のようにお酒を飲んでいました。
そんな父も70半ばで退職しましたが、その途端に糖尿病に、前立腺がん、関節リウマチとあれこれ病気が見つかりました。ちょうど孫も生まれた時期で、かわいい孫のために長生きをしたいという想いから、食事に気をつけ毎日の散歩にと、とても健康に気をつけるようになり、今では今まで私の知る限りの父で一番健康的でいます。
現役時代は、若かったのもあり、体のことにまったく気を配ることもなかった父が、病気をきっかけに体の大切さに気づき、それが父を健康へと押し上げました。
私たちは病気や体調不良を通じて、体のありがたみがわかり、労わることや体の声を聴くことを学びます。もちろん、そうなる前に常に体を大切にできていれば一番いいのですが。
健康は一度崩してしまったからといって、もう二度と手に入らないものではありません。病気があっても健康に生きることはできます。
それには、「しなやかさに生きるチカラ」というものが鍵になると思っています。
「しなやかさ」ってどんなことでしょう。
「竹のようにしなる」と表現しますが、何かあっても、ポキッと折れてしまうのではなく、柔軟に跳ね返すチカラ。それがしなやかさですよね。
しなやかであることは強いことや丈夫なことでもあります。
健康を維持するにも、この「しなやかさ」が非常に重要です。私たちの健康は固定されたものではなく、健康と健康でない状態の間をゆれ動く動的なものだからです。
日中、私たちはエネルギーを消費して活動します。
そして、夜寝ている間にその消費したエネルギーを産生し、さまざまな臓器や機能の回復&修復が行われます。
ある意味、朝起きた時が一番健康的であると言えます。
私たちは毎日このリズム、
健康を消費し(失い)、寝ることで健康を回復することを繰り返しています。
こんなふうに、健康は常に一点に固定されているわけではなく、健康と健康でない状態の間を1日のうちでも行ったりきたりしています。
現代の生活は、健康を促進することよりも、より不健康に傾くことの方が
多い状況です。
長時間座ったままの同じ姿勢での作業、体を動かす(使う)機会が少ないライフスタイル、スマホやパソコンで頭と目が常に刺激を受ける、少ない睡眠時間、、、など。
だからこそ、不健康に傾いた健康を意識的により健康へと戻すことが重要になりますね。
その押し戻す力が「しなやかに生きるチカラ」だと思っています。
このチカラが強ければ、より健康を維持できますし、弱ければ不健康である状態が続き、ついには体調を崩すというわけです。
このチカラは、誰にでも元々備わっているものです。そして育ててより力強いものにすることができます。
健康であることは、当たり前のことではなく、維持するチカラ、より健康になろうとするチカラがあるからこそ、保たれているというわけです。
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