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少年と牛~悟る~

割引あり

満月の夜、サトシは山頂で目を覚ました。

いつの間にここまで来たのか、記憶にない。

周りには深い静寂が広がり、月光が全てを銀色に染めていた。

不思議なことに、自分が誰であるかということすら、霞のように曖昧になっていた。

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