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少数精鋭をフラットに行こう
僕が憧れているnoteユーザーのガクさんという方を見習って毎日一つの記事を投稿してみようと思うきょんもりくん。きょんもりコラムです。
今回のキーワードは「少数精鋭」
意味は、
人数は少ないが、すぐれた者だけをそろえること。-デジタル大辞泉
これについてネガティブな声をよく聞くので、それを少しだけフラットにしたい。
少数精鋭は人数が足りない時の言い訳にもなるので、単純に受け取るとネガティブな言葉として頭に入ってくる場合が多いかなと思う。それがツイッターでよく見かけるこの画像に繋がってくる。
メンバーが足りない。
現在の編成は22人で、新加入の2枚が加わって24枚のスタートと言われている今シーズン。誰かが怪我をするとポジションの控えがいなくなってしまう場所がいくつかある。また、その24人の中で3枚がGKなのでフィールドプレーヤーとしての選手は21枚。
サッカーは紅白戦をするのに11人の2チームが最低でも必要なので、それすらにも及ばないというメンバーが足りないっぷり。
どう考えてもネガティブ要素が満載なように見えるが、少し引いた目線を持ってチームがやろうとしてるビジョンに目を向けると、以外と合理的であることが分かる。
人数を減らすという、いままでのチーム強化の常識を軽く覆すようなイタリア人指揮官は一体どんなビジョンを持っているのだろうか。
参考にすべきは彼本人の言葉が手っ取り早く信用できる。
幸運にも彼のビジョンを語る新体制発表会が行われたばかりなので、そこからの言葉をお借りしようと思う。
ここ会見の情報を「#アビスパ新体制発表会」というハッシュタグで僕の尊敬するくろっぷさんがまとめてくださっていたので、そちらのツイート群を参照にすると、少数精鋭の理由は「海外スタンダードだから」だと。
今時のサッカーでは監督と選手のコミュニケーションは勝つためにはなくてはならないものである。とんでもなく強靭な肉体を保持したフォワードがいたとしても、ある程度システマチックに動かしてやらなければ活躍することができないのがJ2だ。
圧倒的な資金力の差で個々で殴り倒せるサッカーができるなら話は変わるが、アビスパ福岡がチーム強化費にかけることができるお金はJ2の中で上位であってもトップではない。そうでなければ、選手個人の能力やコンディションをより正確に把握し、その選手ごとの色を上手く噛み合わせてやらなければいけない。だから、試合で勝つために監督と選手のコミュニケーションが大事なのだ。
ペッキア氏は選手とコミュニケーションを取る手段として、これも海外スタンダードであるデータを用いることが練習始動日に分かった。僕も始動日の試合を観に行った。
より密接なコミュニケーションを取るために、目に見える形の情報、例えば心拍数、尿酸値、その他諸々を測定し本人も気付かないような部分で疲労を見つけ、コンディションを管理しようと試みている。
そして、ランニングの姿をコーチと共にじっくりと選手を見ていたことから分かる通り、選手一人一人と向き合い愛のある形で最高のパフォーマンスを引き出してあげると同時に、チームの勝利の可能性を引き上げるようとしているのが、ペッキア氏のビジョンの全体像なのかもしれない。そして、そこに大勢の選手がいることでチームの勝利に繋がらない可能性があると判断したというのが現実的かなと。
つまり2019年のアビスパ福岡は、ただ人数が足りないから少数精鋭と言っている訳ではないのだ。
ファビオペッキア監督と川森社長の掲げるこのビジョンに、スペインの一部リーグで愛されていたゴールキーパーの心が動かされた。それだけでなく、各年代代表の世代で活躍した有望な若手がアビスパに興味を持ってチームに加入した(と思ってる)。
チームの方向性やビジョンが定まっているとチームのやろうとしている一大プロジェクト、つまり怪我をすれば即終了のような諸刃の剣を信じて昇格を祈るしかない。ただ、怪我をさせないように最先端の技術を用いて選手を守り、そして良さを引き出そうとしていることは間違いない。
Jリーグはスタメンが11人、ベンチを入れて18人が試合のメンバーとして登録されるので、18/24の確率でメンバーには入れる。若手もベテランも関係はない。おそらく恐ろしい競争になるであろうし、若くてもペッキアの望むサッカーを遂行できるなら試合にもドンドンと出ることができるはず。
チームの主力を完全移籍で完璧に囲い込みをすることには成功しており、必要な走力というパーツを持ったペッキア氏のビジョンに興味を持った若手たちが躍動する。これが、新しいアビスパらしさというものになるのか。
選手や監督、運営法人は変わる。ただサポーターは変わらない。チームのやってることに素直に反応して、アビスパらしさというものを作っていきたい。
最後に宣伝置いておきます。
まだ誰も買ってくれてないです。