【Jリーグ】サポーター論:レプリカユニフォームとサポーター
愛するクラブの為に、雨の日も、風の日も、遠くのアウエイの試合も、声を張り上げ、レプユニを購入し、スタグルを食べ、クラブの愛を語る。
クラブの成績が良くても悪くても、監督が理解不能な戦術を取っても、相手の外国人ストライカーに無慈悲なゴールを決められた時も、決してクラブを諦めること無く応援し続ける存在、それが『サポーター』。
野球の『ファン』でもなく、バスケットボールの『ブースター』でもなく、サッカーの『サポーター』について、記事を書いてみようかと思います。
また、サポーターの範囲はどこまでなのか?という議論がよくされますが、このブログのサポーターの定義を決めておくとすれば、「クラブのためにスタジアムに通う・お金を落とす・クラブの布教のいずれかをしている人」と落としてみたいと思います。相当長い議論の中で、自分はここがサポーターのラインじゃないかと思います。サポーターは、応援集団の中で声を張り上げる人だけではないという所がポイントです。
ーレプリカユニフォームについて
サッカー観戦において、サポーターたちが毎年楽しみにしているのが
ユニフォームです
(今シーズンの福岡のユニフォーム)
毎年、サッカーサポーターたちは、たった一枚のシャツに1万円を優に超える金額を支払うのです。選手と同じモデルのユニフォームを購入し、それを着てスタジアムに向かう訳です。
ただ、このユニフォームは厄介で、毎年デザインが変わるのです。今年はダサいと思いながらも、新しいユニフォームを購入してしまう、それがサポーターです。
このレプリカのユニフォームについて少し話を書いてみたいと思います。
僕個人の話になって申し訳ないのですが、僕は小学5年生の時からサッカーを応援し続けています(一時期は興味が薄れていた時もあったけど)
やはり、幼いながら選手たちと同じユニフォームを欲しくなる訳です。親に頼んでみても「ダメ」の一点張りで、たった一枚のシャツに「イチマンエン」なんて高すぎて話になりませんでした。僕が初めてレプリカユニフォームを買ってもらったのは、それから5年後の2014年でした。
誰のユニフォームにするか迷っていましたが、僕は酒井宣福選手のレプリカユニフォームを購入しました。それからはほぼ毎年購入しているのですが、このレプリカユニフォームの値段の高さには、心から疑問に思います。
大学2年生ともなると、さまざまなチームの応援をするようになり、いまでは海外のチームも併せて三つほどのチームの試合を見ています。
やはり、どのチームのユニフォームも欲しくなるものなのですが、何か引っかかるものが。
「海外のスーパースターのユニフォームと、J3のチームのユニフォームの値段が変わらない」というところです。むしろ、J3のチームのユニフォームの方が高いなんてこともざらにあります。
世界のスーパースターのユニフォームが高価な理由は分かります。理由は簡単です、世界中の誰もがそのユニフォームを欲しがるからです。
では、どうしてJ3のクラブのユニフォームの方が高価なのでしょうか。自分のチームを応援してくれるサポーターから1万円~2万円くらいを回収できればそれで良いのでしょうか。恐らくショップではそういう価格設定がされているので、そうなのでしょう。
僕個人としては、自分のクラブのエンブレムをより多くの人の目に触れるようにするために、ショップのグッツはできる限り日常生活に溶け込めるものだったり、値段もそこまで高くないものにすべきだと思うのですけどね。
「ユニフォームの平均価格49.45ポンドの分配率
小売店:18.13ポンド(37%)
メーカー利益:12.76ポンド(26%)
付加価値税:8.24ポンド(17%)
製造、出荷コスト:4.79ポンド(10%)
クラブに支払うライセンス料:2.97ポンド(6%)
マーケティングコスト:1.39ポンド(3%)
配達:1.17ポンド(2%)」(本文より引用)
この記事によると、サッカーユニフォームの原価は約49.45ポンドの10%程度と書いてあります。約49.45ポンドというと、日本円で行くと約7,810円らいしいので、その10%というと製造コストは約781円!1,000円を切っているのですね。やはりメーカー利益と小売店の利益率が高いらしいですけど、サポーターに優しくしたいのであれば、実は有名ブランドのサプライヤーは避けた方がよいのかもしれませんね。次に出す例では、無名サプライヤーを使用しています。
その例とは、栃木ウーヴァFCというチームで、面白い取り組みを見つけました。それは、レンタルユニフォームという取り組みです。
「レンタルユニフォーム?」と聞くと、イマイチピンときませんが、これが実はサッカー経営において重要な役割を持つのかもしれないと思います。
レンタルユニフォームの利点としては
(クラブ側)
・スタジアムでのレプリカユニフォームの着用率を上げる事ができる
・ユニフォーム代金の回収ができる
(サポーター側)
・低価格でユニフォームを着用できる(SNSなどで写真を共有することでスポンサーの名前を宣伝することにも繋がる)
といったところでしょうか、いずれにせよ目立つデメリットがないのが特徴です。クラブ側として、借り手が少ないときにやや困りますが、CtoCではユニフォームの需要はそれなりに高いので、そういった場所に売り出してもよし、福袋と称して在庫とともに売り捌くでもよし。
この栃木ウーヴァFCはレプリカユニフォームもネーミング付きで1万円とそれなりに(?)手軽な価格となっていますので、サポーターからするとそういった経営努力は称賛したくなりますよね。
まとめ
栃木ウーヴァを応援するつもりで試合を見たかったけど、見る手段がないね!