【アビスパ福岡】2019年シーズン妄想①【革命前夜】
情報が・・・ない!!
情報が全く持ってない!!
サッカーファンにとって一番辛いシーズンというものがあります。
それはストーブリーグと呼ばれる、つまりはオフシーズンです。
現在、日本のサッカーリーグはクラブワールドカップを控える鹿島アントラーズ以外のクラブは、そのストーブリーグの状態にあるので、多くのサッカーファンは微かな噂(信憑性ほぼナシ)だったり、海外のサッカーを観て飢えを凌いで生活をしています。様々な記事が飛び交う中で不毛な思いをしているサポーターいます。
それというのも「アビスパ福岡」のサポーター、通称「アビスパ部」の皆さんです(アビスパ部なんて呼びかたはしません)。
まずはこちらをご覧ください。
こちらの表は、「2019年シーズンのJ2クラブの監督」をクラブ別にまとめたものとなっています。
これを見ると黄色に塗られた所の4クラブは監督が決まっていませんね。まずは横浜FC、彼らはプレーオフを戦ったので仕方がないでしょう。そして、鹿児島、琉球と昇格チームが突然の監督退任。それによって後任選びに手間どっているのでしょう。
そんな中で福岡だけは4年間の井原体制が終わり、新しい時代が始まろうとしているはずなのですが、何も情報が入ってこないという謎の局面にサポーターは立たされてしまっています。この状況を「アジアの壁」「鉄壁のアビスパ」なんて呼んだりしていますが、ストーブリーグを楽しむ為にはそれなりの情報がなければ成立しません。来年の戦力の話をするにしても、監督が分からなければ何の議論も熱を持ちません。
公式サイトが出す情報の中でアビスパ部の皆さんが反応できるのは「グッズの話」くらい。ただ、グッズの話をするにしても、多種多様で終わりがない世界が広がっていますので、泥沼のような議論になり、終いには中学生の体操着のようなグッズを「みんなで買おう」というようになる始末。
ただ!!
そんな情報が少ない中だからこそ、アビスパ福岡が何を目指しているのか、どういったチームを作ろうとしているのかを考察してみましょう!
まず、来年のチーム作りに関して大きな手掛かりとなる情報があります。それは、契約満了や期限付き移籍の満了の選手の情報です。ここから傾向を読み解いていきましょう。
まずはこちらのリリースから、
〇駒野友一選手
〇山瀬功治選手
〇堤俊輔選手
〇神山竜一選手
この4名の構想外を言い渡したことが分かります。
この傾向からするに、
①年齢は若くはない
②シーズンを通して満足な出場時間を得られなかった
こういった選手を契約満了している傾向にあります。
これを見ているとゴールキーパーという少し他のポジションとは形式が違いことを除いて、杉山選手は若くはないものの、シーズンの中でも4割近くの試合に出場してゴールマウスを守っていたという数値を評価されたと考えるのが妥当でしょう。また、山ノ井選手は出場時間はなかったものの、若さがあったが故に契約満了に選ばれなかったということが推測できます。
城後選手は、他の選手たちと比べると年齢的にも若いという領域ではない上に、シーズンを通して満足な出場機会を得られなかったですが、試合の出たときの得点率や、グッズの売り上げ、ファンからの信頼などを総合的に評価した上での例外なのかもしれません。
また、こちらのリリースでは期限付き移籍で加入をしていた
〇枝村匠馬選手
彼も①年齢面②出場機会という意味では、チームの来年の構想からは外れてしまったのかもしれませんね。
個人的には神山選手にはアビスパ福岡で引退して欲しかったし、山瀬選手や駒野選手も同様です。長いシーズンの中で、苦しい時にチームの柱となってくれたベテランの選手たちとの別れは辛いですが、チームに沢山の恩恵を残してくれた選手までもバッサリと切り落としてしまえるほど、来年の体制に関しては自信と明確さがあるのかもしれません。
ここから考えられることというのは「チームの若返り化」を狙っているのは間違いないでしょう。現状の福岡には25~30歳周辺の、中堅と呼ばれるような年齢層の選手たちがスタメンのほとんどを占めています。こういった選手たちは身体の劣化が始まる前、そしてプロサッカー選手としての経験値も十分に乗っかっているので、サッカー選手としては一番油が乗っているという表現をされたりする年齢層です。
こういった選手たちは即戦力となりチームの力となることは間違いないのですが、この時期の選手たちに足りないものが一つだけあります。
それは、購買価値です。
最近の分かりやすい例があるのでそれを持ち出してみますが、冨安くんがどうして海外のチームに億単位のお金で移籍することができたのかに繋がってくることでもありますが、近年のサッカー界においては「若さ」こそ、とても大きな価値となりつつあります。サッカークラブにおける「選手」とは、会社における「商品」であり「備品」なのです。選手をそういったものに例えてしまうことは大変失礼であることは分かっているのですが、分かりやすい例え話として持ち出させていただきます。
「新しくてピカピカの机」と「古くてボロボロの机」はどちらが欲しがるでしょうか。おそらくですが、大抵の人は前者を欲しがるのではないかと思います。その理由としは、長く使えるだとか、さらに転売するときに高く売れる可能性が比較的高いからであると思うのですが、これはサッカー選手にも通ずるところはあるのではないかと思っていて、やはり「若い」というだけで欲しがる人が多く、それだけで価値になってくれるのではないかと思っています。「いま」に限定をすると、冨安くんよりも高い質でプレーをできる中堅の選手もいたかもしれませんが、それでも億単位を使って彼を獲得した背景には、「若さ」という部分が深く関係していたのではないかと思います。
こういったことを踏まえると、このチームの若返り化は「いま」を多少犠牲にするかもしれないものの、将来的に見ると大きな価値を持つクラブになる可能性を秘めているということです。
ただ、チームとして若返り化を目指していくのであればサポーターとしても長いスパンで応援をしていく必要があるので、短期的な失敗を許容するだけの心構えが必要となってきます。これは極端な話をしているので、こういった心の広さを全員が持たなければいけないという訳ではないのですが、サッカーを応援するという「娯楽」を楽しむ上では、チームの長期的な視点を支持してあげる必要があるのではないかと僕は思います。
また、一部のサポーターやファンの中では「若返り化を目指す」と同時に「走るサッカー」にシフトチェンジをするのではないかと予測されています。サッカーは「走れば走るだけ得をする」スポーツです。
圧倒的な理論や選手配置、一寸のミスもないショートパスやミドルパス、絶対に負けないデュエル、放ったシュートは枠以外に飛んでいかないというような超人だらけのサッカーならば走る必要は少なくなってはきますが、「走る」という行為は攻撃においても、守備においても絶対的に必要であることは間違いありません。人間には体力というものがあり、走ることにも限界があるので大事なのは「賢く走る」ことではあるのですが、去年の福岡は「賢く走る」ということが出来ていなかったのではないかと感じていたので、この「走るサッカー」を目指したチーム作りをする可能性があるという仮説は喜んで立てたいと思います(笑)
皆さんは去年の後半戦から見せた「前からプレッシングサッカー」を覚えていますでしょうか。ホームの大分トリニータ戦で見せた奇襲のようなサッカーをしていたのですが、走って前から前からプレッシャーをかけていき、相手のゴールに近い位置でボールを回させて、相手陣内でボールを奪ってから速攻というようなサッカーを目指していた試合があったと思います。その後も相手を考えずに、意味の分からないプレッシングサッカーを続けた結果、相手に簡単に攻略をされてしまったのですが、ああいった攻撃的なサッカーはやはり見ごたえがありましたよね。
あのサッカーがさらに高いレベルで出来るようになれば、J1でも通用するような形が作れるのではないかと思っていまして。あくまで今出てきている「年齢の高い人が契約満了になっている」という条件のみでたたき出した机の上の空論です。これから情報が出てくるたびに一緒に推察をしてみましょう。
今日はとりあえずこんな感じで。
多分、監督はあっさりユン・ジョンファンさんが選ばれるのだろうと思っていますので、予想が外れたら僕のことを笑ってください。
それでは!