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【都議選2021選挙予測】都議選予測の公開について

 今夏の都議選の日程は6月25日告示、7月4日に投開票となることが、1月末日に決定した。他自治体と同じく4年毎に行われる東京都議会議員選挙は、国政選挙で振り子現象(※1)が収まった今もなお、“風”の影響を強く受ける選挙として知られている。
※1 選挙で勝利する政党や候補者が毎度大きく入れ替わること

 国政選挙の振り子現象の最後は2012年衆院選である。この時に自民党が大勝して以降、与党は漸減傾向を続け勢力を弱めながらも議席を維持し続けている。これは東京においても同様である。この傾向が都議選にも当てはまるのであれば、2013年の都議補選を以って振り子現象は収まるはずであった。

 しかし現実はそうはいかなかった。舛添前知事の辞職後、2016年参院選で「反自民党都連」を掲げる小池百合子氏が、与党系の増田寛也元岩手県知事、野党系でジャーナリストの鳥越俊太郎氏を破った。豊洲市場移転問題や、2017年初頭から次々に発覚する政府・自民党の不祥事と相合わせて、小池氏は大きな追い風を受けていくことになる。

 小池氏は都政与党会派であった旧みんなの党系の会派「かがやけTokyo」を母体に都民ファーストの会を結成させ、希望の塾と呼ばれる政治塾を設立、自民党や民進党の議員候補者らも取り込んで、都議選で55議席を獲得する圧勝を果たした(=都民ファ旋風)。

 しかし、周知の通り2017年衆院選で小池氏は希望の党結党に際する「リベラル排除」発言によって、大きく威信を失墜させた。2020年都知事選では野党系・癒党系他候補を圧倒して再選するものの、都民ファーストの会は都議補選で惨敗している。

 2021年初頭までには、既にかがやけTokyo出身の音喜多駿、上田令子、希望の塾系の奥沢たかひろ、森澤恭子、斎藤れいなが離党していたが、そこから更に西郷あゆみ、栗下善行、石毛茂(※2)を合わせて計8名の離党者を出している。
※2 石毛氏は厳密には離党ではなく、西東京市長選の対応を建前に除名されている。

 また公明党は都民ファーストの会との提携を完全に解消、自公路線の復活を宣言した。連合東京は一部の都民ファ候補の他は立憲民主党を中心とする民主系候補の支援に回っている。この混迷する状況において、都議選はどのように見るべきなのだろうか。

 まだ行われていない選挙を知るため必要なのは、選挙区ごとの地域の理解、構図の確認、過去の選挙結果等々に基づく選挙予測である。そこで、筆者の選挙区ごとの予測と見解を拙いながらも掲載したい。筆者は東京区部の大半における知見に乏しいため、そちらについては23区内について深い見識を持つ、しよんさんの予測をご購入頂ければと思う。

 また、興味のある、もしくは在住している選挙区だけの予測をご覧になりたい読者の方々もいるであろうから、基本的に選挙区ごとに予測は掲載していく。都議選は全国的に見ても予測困難な選挙の1つであり、かかるコストの大きさから見て有料とせざるを得ないが、出来る限り安価な値段設定になるよう努力を惜しまないつもりである。

 私の掲載する予測が、読者の皆様の都議選ウォッチの一指標となることが出来るのなら、幸いである。

よろしければ是非サポートをお願いします(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)