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夜はたいてい、湯船に浸かっている。 腕に乗る無数の水滴は 汗なのか 湯が発する蒸気によるも…
写真に おさめておこうと思っていた花が、いつの間にか枯れてしまった。 残像のみそこに 美し…
好きは知ってる 愛も知ってる セツナイも知ってる 酸いも甘いも 知ってる 全部知っている …
出所のわからない風呂場の蛞蝓 やっとのこと読み切った短編集 水分量の多い空間 滴る 霞む…
終始、信号が点滅しているような生活をしていた。 必死こいて向こう側に辿り着く時もあれば…
必死に掴んで自慢げに貼りつけていたレッテルは いつのまにか剥がれていた。 小学生 中学生…
気づけば、卒業。 制服 教室 青空 自転車 女のコ 夏 汗 恋 音楽 先生 友だち 後悔 雨 不登校 菓子パン 赤点 勉強 勉強 勉強 最後まで好きにはなれなかったけれど 息をするだけならどこよりも易しかった 好きではない 嫌い 大嫌いではない そんな感じ 曖昧に生きてしまった さようなら、青春。 気づけば、大人。 _____________________ 【 postscript 】 高校の卒業をひかえた時期の夜に 書いた気がします。 優秀な女の子ばかりの