生みました、出しました^ ^
いきなりの出産宣告に号泣。
浸る間もなく手術の準備。
張り留めの点滴をして両腕に何度も針をさしていたので、
もう腕には新しく針を刺すところがない( ゚д゚)
麻酔科の先生が手の甲に針を刺してもらって点滴をし、
いざ手術へ。
ベッドに寝そべり緊張MAXで手術室に向かいました。
赤ちゃん泣くかな…
3ヶ月の早産。まだ肺もしっかりできておらず、
泣かないこともあるようです。
そのための事前のステロイド注射。
声が聞きたい…
手術が始まりました。
局部麻酔なので、先生と話をしながら。
「Tに切りますがよろしいですか」
「次のお子さん考えていますか」
T?
赤ちゃんが小さいので、ちょこっと切って出せるのかと思ったら、その逆。
まだ赤ちゃん…出る準備ができていないので、
しっかり切らないと出せないようでした。
先生たちが緊張感を持ってもそもそ何やらしています。
そして・・・
「赤ちゃん出るよー」
・・・
ホンギャ…
泣きました。
小さく。
でも生命の強さを感じる声。
宇宙で一番愛おしい声が…
聴こえました。
「泣きましたね」と私。
「泣きましたね」と先生。
「ちっちゃい(≧◇≦)」
「可愛い」
小さな体にしては大きな目をクルクルさせています。
~ 何ここ?どこなの?
~ なんで出たの?意味わかんない。
というような顔をしていました。
それから素早い対応で保育器へ。
NICUに向かう準備です。
助産師のイノモトさんも頼もしかった。
そして…
処置をして、
今しか触れないから触ってあげてと、
NICUに向かう直前に近くまで連れてきてくれました。
手を伸ばしてやっと触れる距離。
届かないよ~~~
指先でツンっと…触りましたよ。
あぁ可愛い。
涙が出ました。
「赤ちゃん出るよー」って、
ドラマでは見たことがあったけど、本当に言うんですね(*≧∀≦*)
息子がNICUへ行ってから、
そこからが長かった。
ご対面の楽しみも終わり、もう近くにはいないし、
私の血がなかなか止まらなくって、長かった~~~
(緊急対応で夫は何やら一筆書かされていました)
麻酔をしているので実際には違うのですが、
止血のためにものすごい力でガンガン(乱暴に?)
押されているような感覚でした。
早く終わってくれ~、と思っていました。
頼もしい先生方はヒーローに見えました。
かっこよかったです。プロフェッショナル!
助産師さん、看護師さん、そしてNICUの先生。
息子に呼吸器を素早く正確に装着。
383gという小さな体に
生きるための管を通してくださいました。
藤野先生。ありがとうございます。
当時ちょうど、“コウノドリ”というドラマが放送されていて、
確か500gほどの小さな赤ちゃんが生まれる場面がありました。
呼吸の管を通すシーン。
その様子をみながら「早いっ」と他の医師が感心するというもの。
藤野先生とそのドラマの話をしたら、
「僕も早かったですよ。早い、上手い、安い、です」
と冗談を言ってくれましたよ。
本当に、素早く的確に、命を守ってくださったこと。
世が世なら生き延びることができなかった命です。
心から感謝いたします。