「C」は「シー」じゃありません。
英語を勉強し始めると、日本の『カタカナ英語』が障害になってきます。
『発音』って、意外というか当然というか、やっぱり大切。重視しない人もいるとは思うけど、どんなに正しい文法でしゃべっても、発音の良し悪しが「伝わる/伝わらない」を明確に分ける、って事もざらにあるわけで・・・。
***********************************
ロンドンの語学学校に通い始めて、早くも3ヶ月が経ちました。もう3ヶ月、とも思うし、まだ3ヶ月?とも思うし。2つの意味でビックリです。
私は、学校で教わった英語教育と言えば「文法!」で、スピーキングについては訓練されてこなかった『(英語学習的な意味での)典型的日本人』ですが、3ヶ月こっちにいると、ちょっとずつ「英語を話す」事には慣れてきました。幸い、文法は教わっているので、「正しい(構造の)英文」をしゃべる事自体はなんとかなります。頑張れば。
・・・でも、うまく伝わらない。
先生やクラスメイト達と話をしていて一番「キー―ッ!」と思うのは、『ものすごくシンプルな文章ですら伝わらない』時です。なんだよ、絶対間違ってないってば!!って思うような文章ほど、伝わらなかったりする。
語学学校に通い始めた当時、とてもビックリした事があります。
先生「はい、この問題の答えは?(A~Dの四択)」
俺『シーです』
先生「・・・・えっ?」
「C」が伝わらないのかよ!!!!!!!
マジかよ。さすがにビックリしたよ。
???が浮かびまくっている私を見て、先生が発音を直してくれました。
「Cはシーじゃないよ、スィーだよ」
・・・どこがそんなに違うんだよ!!!!!!!!
と思わずにはいられませんでしたね、正直。最初は。
「C」を英語辞書で引くと、発音記号は「si:」となっていて、日本語にすれば『ほらぁ~!シーじゃぁ~ん!』と言いたくなるんですが。
実際に「Sの発音」を【BBC発音講座(めちゃくちゃ有用。オススメ)】で確認してみて、びっくりしました。
・・・・確かに、「スィー」だわ。。。。。。
*1:24あたりから「shとsの違い」について紹介されています。
BBCの紹介ページは⇨ 【こちら】です。
shiが「シュィ」に近い音なのに比べて、siは確かに「スィ」と発音されています。BBCの説明によれば、Sは「Voiceless Sound(声無し)=喉が震えない=空気が漏れる音」だそうで、動画でも歯の隙間から息を吹き出すように発音されています。一方、日本語の「シー」は、喉が震える音なんですよね。確かに、違う「音」でした。
英語は日本語よりもずっと「音」にこだわる言語なので、こういう(日本語からすれば些細な)違いが、重要みたいです。
日本での英語教育も、こういう基本的なところから、発音に忠実に教えることが大切ですよね、と思います。生徒たちが、カタカナ英語にとらわれてしまないように。(今なら探せば、そういう風にしてる学校はたくさんあるんでしょうけどね。)
ところで最近、「テーマ(Theme)」がどうしても通じなくて、発音を確認したら「θi:m(シーム)」でした。
誰だよ、最初に「テーマ」って当て字したやつ。呪ってやるぞ。
※このブログは《投げ銭》形式で運営されています。いただいたご支援は、明日のクロワッサン代にさせていただきます。
※記事で紹介したBBCのサイトはすごく役立つコンテンツが盛りだくさんなので、英語学習者の皆さんには強くオススメします。
※Twitterアカウントはこちらです。⇨ @kyonghagi
ここから先は
¥ 100
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?