日記 2024年3月1日
実家の妹から「ラナンキュラスが咲きました」とLINEが届く。
今日は朝から保育園のひな祭り会を撮る。
園児たちが先生の弾くオルガンにあわせて「うれしいひなまつり」の童謡を歌っていた。
久しぶりに聴いたけど、短調でなんて影のある曲なんだと驚く。楽しいひな祭り〜♪とあるけれど、ちっとも楽しそうじゃないよ。
日本の唱歌や童謡はもの悲しいマイナーコードの曲が多い。情緒があって、それも味なのかもしれないけど令和の時代に、意味も知らなそうな3歳児が歌っているのも、なんとも言えない不思議な感覚。
でも美しい情景が浮かび上がってくるのはさすが。特に「金のびょうぶにうつる陽を かすかに揺らす春のかぜ」のところ。金色の陽炎がたちのぼるようだよ。絢爛豪華なのに、どこか陰鬱。こんな日本のゴシックを幼児にぶつけてくるなんて、すごいよ作詞家サトウハチロー。
午後は蒲田に行ったあと、渋谷で友人と会う。
副都心線の渋谷駅で降りたら、案の定道に迷う。渋谷は増殖する魔の街。もう交差点に辿り着くまで一苦労だ。スクランブル交差点は半数以上が外国人観光客のようだった。
交差点の真ん中で、クルクル回ってはしゃぐ少女がいた。ピンクの服で青い髪。アジア系の外国人かな?印象的だった。
様々な問題が絡み合う友達の話を、ひとりで反芻するために新宿ベルクにいく。いつものジャーマンセットとホットコーヒー。カウンターしか空いてなかったけど、さりげなく生花が飾ってあってほっとする。
夜はひたすら現像作業。結婚式に同窓会と、毎回撮りすぎなのかな?と思う量を撮っているけれど、喜んでもらえるならいいか。