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面接官が震える逆質問10個考えてみたから就活生に使ってみて欲しいという話

はじめに

こんにちは。

突然なんですが、ベンチャー企業が成長するために必要な要素の中で最も重要なのは何だと思いますか?

僕は成長する個がどれだけ集まっているかだと勝手に思っております。

そして、その個はもちろん人事部 新卒採用担当、そして二次面接を担当するであろう幹部陣にも存在していなければいけません。

本記事は、学生の皆さんが面接の時に、「成長しそうな企業か」ではなく、「成長する企業に必要な個がいるか」を判断するために役立てて貰えれば幸いです。そして面接担当者はドキッとして下さい。僕は書いてて「面接でこんな事聞かれたらやだな」という気分になりました。


成長する個とは?

社会人において成長する個といっても、定義は様々だと思います。
今回は、「新卒採用をしているベンチャー企業において成長する個に必要な要素」を、学生が面接の時に見るべき項目にコミットして分解しました。そして、その要素を面接担当者が持っているかを判断するための質問とその意図も述べていきたいと思います。

の前に、こういった書き物は「何を書くか」ではなく「誰が書くか」も重要だと僕は考えています。一旦新卒の領域においての活動も踏まえ、簡単に自分の紹介をします。

名前 Kyon Yoshihara
会社 株式会社CryptoPie
役職 取締役
従業員数 100名
新卒採用実績 0名

いや新卒採用してないんかい!!ってなるかもしれませんが、21卒が1期生になりますので、新卒採用活動自体はまさに今行っております。
新卒採用に関わる数字を提示すると、

・21卒直接接触数800名
・1Dayインターンからの選考希望率90%以上
・内定承諾者12名
・内定辞退者0名(2020年5月時点)


というデータになっており、1期生採用にあたり、実際に新卒市場に出てみて今までノータッチだった新卒という領域に対して気づきというものが出てきたので、今回はそれの第一弾になります。

では話を戻しまして、「新卒採用をしているベンチャー企業において成長する個に必要な要素」を項目ごとに分けたいと思います。

・人生の目的があるか(自己分析)
・人生の目的と自社で得られるものをリンクさせているか
・新卒を採用する目的を理解しているか
・自社に必要な新卒の定義を理解しているか
・理念の存在意義を理解しているか
・人事もビジネスだと理解しているか

結構ざっくりしてますが、学生の方が関わる面接官の領域においては、ひとまず上記の項目を満たしていれば「企業の成長に必要な個の面接官」であると判断できるかなと思います。特に自己分析に関しては、学生に自己分析自己分析とやたら大人は言いますが、「お前こそ自己分析できてんの?」って聞かれてビシっと答えられる面接官どれだけいるんだよってのも学生の方は意識して欲しいです。

では、どんな質問をすれば面接官の個を試す事ができるのでしょうか。

面接官を試す10の質問

どの企業においても学生の方が絶対に聞かれる質問があります。
それは、「何か最後に質問ありますか?」です。
いわゆる逆質問ですね。その質問に対して、絶対して欲しくないのが、「入社までに何かしておく事、勉強しておく事、読んでおく本はありますか?」です。

ぶっちゃけこんな質問は内定もらってからしても全く影響ないですし、何なら内定もらった後にした方が企業側にも「内定をもらうための質問」ではなく、「自分がその会社で成長するための質問」だと分かってもらえます。

この質問は面接官はかなりの高確率でされてます。この質問されると内心「またか・・・w」とか思ってるはずです。腹立ちません?目の前の自己分析もろくに出来てない面接官に脳内でバカにされてるかもしれないの。
※偏見がかなり入ってます

だったらもっと自分の役に立つ質問して、面接官の個のレベルを見極めて、面接官にも「おっ」って思ってもらいましょう。
前置きが長くなりましたが、そのための質問が以下です。

1.○○さんの人生のミッションは何ですか?

これは即答できるかどうかを見ましょう。
ベンチャー企業にいる成長する個は、常に自分のミッションに対してPDCAを回してます。つまり即答できないとダメなんです。
ここで「う~ん」と考えながら言う人は、面接用の回答を脳内で用意している可能性が非常に高いです。
自己分析が出来ていないのに学生に自己分析を求めるダメな大人の典型を見極める事が出来ます。
人間には「will」「can」「must」という領域があり、それが重なるところがその人のミッションであると言われています。ちょっとこれ説明しようとするとそれだけで時間かかるので調べてみてください。
要はそれ理解してる人か?っていうのを見極める質問です。

2.○○さんはこの会社だからこそ学べたものってありますか?

これも無いとおかしいだろっていう質問です。そもそもベンチャーにいて成長してない、何も学んでいないってのもおかしな話ですし。
「この会社だから」というところに対して答えられなければ、その人はその会社にいる理由を客観的に分析できていない事になります。
また、何となく言いたい事は分かるけど全然ピンとこない場合は、インプットした情報を処理することが苦手なのにも関わらず、それの改善を行っていない人かもしれません。

3.○○さんがこの会社に決めた一番の理由ってなんですか?

これは人生のミッションと会社で出来る事、学べる事がリンクしているかを見極める質問です。
これに対しての回答の真摯さで、本当に良い面接官、良い会社かを判断できると言っても過言ではないと思います。
なぜなら、人生において人間が働く時間は起きている時間の約半分で、その半分の時間が充実していなければ人生が充実しているはずも無いからです。
そして、仕事の時間を充実させるためには、その仕事をする事が自分のミッションにとってどう役に立つのかを自分で理解している必要があるからです。
これを真摯に答えてくれる面接官は、本当にその会社で働くことが好きだと思います。

4.御社で活躍が見込めると予想される学生のペルソナを具体的に教えて下さい。

この質問は大分嫌らしいです(いい意味で)
新卒採用って何のためにするのか?と考えたら、本質的には企業の成長のためですよね。でもたまに目標人数を達成する事しか考えていない面接官がいます。
企業を成長させるために必要な新卒は、誰でもいい訳ではありません。
健全な新卒採用担当者は、会社に必要な新卒の定義をしっかりしたうえで、それを見極めるための選考フローを考え、実行しています。
この質問に対して具体的にペルソナを回答できる面接官がいる会社は、間違いなく他の従業員のレベルも高いです。

5.御社の理念があったからこそ乗り切れた御社のエピソードを教えて下さい

これは理念を面接官が理解しているかを見極める事、会社の歴史や出来事を社内で共有できているかを判断できます。特に、風通しが良い会社ですなどを謳っている会社であればそもそも知ってないとおかしいですし、その面接官が本当に会社のためを思って面接官をしているのであれば、これまた知っていないとおかしい(知るための行動を自発的に取っていないとおかしい)という事にもなります。
また、企業において理念は背骨とも表現されます。理念を知らない、理念に共感できない人間が面接官を務めている会社はマジでヤバいです。

6.○○さんは前職をなぜ選び、なぜ転職を決意したのですか?

これは面接官が中途採用者の場合のみ使えますが、かなり個を見れる質問です。冒頭に「転職というものを自分は当然したことがなく、社会人の後輩として聞きたいのですが」などを付ければ無理なく聞けます。
また、中途市場には沢山の人がいますが、その中には当然「今よりマシならどこでもいい」と考えて転職した人がいます。
薄いキャリアアップ論を述べる面接官だと、「今よりマシなら」で転職した人の可能性が高いです。
そういう人を採っちゃう会社、そういう人に面接官を任せちゃう会社という部分も見れます。

7.○○さんはどのようにPDCAを回されていますか?

これはもうちょい具体的に直すと、
「社会人において必要なことはPDCAをとにかく回すという事だという事を良く目にしますが、自分は社会人経験も無いので正直まだ実践的なサイクルをイメージできません。○○さんは新卒採用の領域においてPDCAをどのような間隔で回し、どのように修正を行っているのですか?」
これ嫌だなwwwwwww
いや良い意味でなんですが、多分これ言われたら「こいつやべぇ」ってなりますね。「新卒採用の領域」「間隔」「修正」とまで具体的に質問されたら、質問された側も具体的に返さざるを得ません。きっと生きたPDCAを教えてくれますよ。
ちなみにここで抽象的な回答が返ってくると、その人の上長もPDCAできてない可能性が高いです。

8.新卒採用の領域においてSNSは今後どうなると思いますか?

今めちゃくちゃ人事担当のSNSアカウント開設が増えてます。
SNS採用という言葉も出てくるくらい重要な領域になっています。
ここで回答に注目してもらいたいのは、
・人事担当もビジネスパーソンであると理解しているか
・その人がSNSをやってるかどうかは重要じゃない

という事です。
企業の方針で採用にSNSを用いる用いないは当然あると思いますが、SNSが採用に利用され始めているという事は知っておかないといけませんし、それを踏まえたうえで面接官という立場からの自分の考えを出せなければ、その面接官は正社員ではなく、ただ面接風味の何かをするだけのスタッフです。
知らなかった場合はその人だけの責任では無く、経営陣もきっと情報をキャッチできないレベルの面々だと思います。

9.同業の▲▲さんとの違いはなんですか?

これも具体的に聞くと、「同業の▲▲さんと御社の事業の差別化ポイントは◇◇だと思うのですが、実際に働いている○○さんが感じる差別化ポイントは何ですか?」とかですね。
面接官だからといって自分が直接関係していない事業部の自社優位性を知らなくて良いという話にはなりませんし、そもそも採用の領域で学生に自社優位性を説明するのは自分なんだから常に同業の強みや動向を把握しておかないとベンチャーでは命とりです。
重要なのは、「調べて分かる事は自分で調べたうえで質問する事」です。そして、自分が調べて分かるレベルの回答が来たら察してください。

10.○○さんがこの会社で働いていて一番悔しかった事は何ですか?

一番嬉しかった事は何ですか?だと、簡単すぎるんです。
「自分が面接した学生が成果を出してくれることです」って言えばもう終了なので。逆に、一番悔しかった事を聞けば、その人が何で悔しいと思うのか、何にコミットして仕事をしているのかが見れます。
加えてその悔しかった出来事に対してどの様な分析をしているのかも見れます。ここが薄っぺらいと、仮面面接官の可能性が高いです。


ここまでに10個質問を書いてみましたが、中盤からただ僕が性格悪いだけの質問になってた気がするのは否めないです。

最後に

これは僕個人の考えなのですが、就職活動というのは企業が一方的に学生を判断する場では無く、お互いにとって良い関係になれそうかをお互いが見抜く場だと思っています。

しかし、その本質を理解しないまま面接に臨む人間は、当然会社側にも一定数います。

そういう人がいる会社なんだという事を面接の場で見極める手段を実は学生の皆さんは持っているんだという事を意識して、面接に臨んでもらえると幸いです。
この程度の逆質問でボロが出る面接官、何かしらケチをつけるような従業員がいるような会社はレベルが低いと自己紹介しているようなものだと思ってもらっても良いと思います。

しかし、当然面接に向かう学生の皆さんも、準備を怠らないでください。
企業が用意している質問に対してフワフワと回答してしまうと、結局一方的に見極められてしまいます。社会人の先輩である面接官の皆さんは、みんなが思っているよりももっと準備をして面接に臨んでいます。
対等にお互いを見極めていいのは、対等に準備をしたもの同士だけです。

あと、今回書いたのはあくまでベンチャー企業(成長したい企業)に対しての、その成長したい気持ちに自社の従業員や体制はついていってんのか?というものを見極めるものなので、もし大手に対してこの質問を使用しても絶対僕の名前は出さないでください。すぐ消しますしアカウント乗っ取られてた風のエビデンスは常に用意してます。


お知らせ

弊社が持つ採用バンクというメディアで、学生からの質問を受け付けています。受け付けた質問は6月5日の生配信で回答していくので、ぜひ就活で気になる事がある人はバシバシ質問してください。

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