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目指せ冬季五輪⁉️インドのスキー場事情⛷🏂🇮🇳前篇・インド人をスキーに連れてって❤️
はじめに
こんばんナマステ💚Kyoskéこと暑寒煮切(あっさむにるぎり)です⭐️
火曜日に #Clubhouse 『 #インドの衝撃 ( #インド大学 )』で喋った #インドのスキー場 について今日明日でテキスト化していくよ❄️❄️
北京オリンピック便乗企画なので、北京オリンピックが終わらないうちに書いていかなきゃね。
ポッドキャスト版はこちら(約24分)
最近どーゆーわけかこのサイト、サムネイルが表示されず、更に最初の段階でエラー表示みたいなの出るんだけど、少し待ってるとちゃんと表示されるよ‼️
ちなみにここから先、 #スキー ⛷の話だけど基本的に #スノボ 🏂は含むと思ってほしい。今大会平野くんだけが金メダル🥇獲ってることに象徴されるように日本は今やスノボ大国なんだと思うけど、外国のお話なので…
毛色違うけど、日本のスキー・スノボに関連する記事も少し前に書いたから是非読んでね☃️
ちなみに日本国内のスキー・スノボツアーには今までそこそこ関わってはきたけれど、差がつかず価格競争にしかならないという意味であんまり面白い仕事ではないと思っていた。南アジアでいえばモルディヴ🇲🇻、ブータン🇧🇹的な。
でもね、スノボに行く人って1シーズンに3回以上とかザラだから、ホスピタリティを上げれば強固なリピーターになる。
学生の時にその旅行会社のファンになった人は、社会人になっても使ってくれる。それこそ家庭を持つようになると、一度の売上も爆上げになる。
あとはなんと言っても宿との関係。特に信越の #スキー場 周辺は民宿が非常に多い。そこときちんと関係を築けるのって、担当者の力量で大きく差が出る。
本当に良好な関係を築けたら、新潟から米、長野から山菜が送られてきたりするんだよね。モノが目当てということではなく、本当に暖かい繋がりができる。
そういうやりがいってあるんだな、って気づいたのは割と最近の話😅
オンラインで完全に自動化されてるスキーパックなら格安でいいと思うけど、少しでもオペレーションが介在してるなら付加価値上げてかないとね。
んじゃ、インドのスキー場についての話を滑り出していこうじゃないの。
インドのスキー場事情
インドは暑いイメージが強いから、インドでスキーなんて想像できないかもしれない。
でも「世界の屋根」 #ヒマラヤ山脈 があることを忘れてはいけない。
ってか、昨日まで山岳鉄道についてずっと書いてきたんだから忘れちゃ困るよー😭
山岳鉄道の話とスキー場の話は実は繋がってる話でもあり、リソースのインプットがある程度共通してるからシナリオ作るのは割と楽だった。
松屋的な使い回しともいう。
さて、インドにはたぶん21箇所のスキー場があるんだけど、デリー近郊ノイダの屋内スキー場を除けばぜんぶヒマラヤ山脈。
ジャンムー&カシミール連邦直轄領、ヒマーチャル=プラーデシュ州、ウッタラカンド州、シッキム州、アルナーチャル=プラーデシュ州に点在する。
これらの州の面積は日本の6割に及ぶけれど、日本に200箇所以上のスキー場があることを思えば少ない。
日本が多過ぎるのかもしれないけどね。人が来ない時はリフト停めてる町営スキー場みたいなのがまだまだたくさんあるからさ。昔はもっと何百もあったはず。
インドのスキー場御三家はインドスキーの草分けであるヒマーチャル=プラーデシュ州の #マナリ にある #ソランヴァレー 、
良質な雪が豊富なジャンムー&カシミール連邦直轄領の #グルマルグ 、
インドで最も来場者が多く国際大会が行われるウッタラカンド州の #アウリ 。
これ以外のスキー場はリフトが1基のみの小規模スキー場か、ヘリコプターがないと上に行けないとこだったりする。
御三家であっても基本的には閑散としており、ヒマラヤの絶景と良質な雪を独り占めできることは素晴らしいけれど、市場としては成立しておらず持続可能性は低い。
「信じられないほどスキーヤーが少ない」んだそうな😓
インド人スキーヤーも少ないけど、インバウンドも取り込めてないんだよね。 #パウダースノー だしもったいない話。
インド人はなぜスキーをしないのか
インド人のスキー人口は13万4千人で、インド全体のおよそ0.01%ということになる。ちなみに日本は1,100万人でピークの半分と言われているけどそれでもインドとは比較にならない。人数的な最多はアメリカの2,500万人。
今やインド人の半数が世界的な中間層といわれる年収5,000USドル以上ということを考えると先進国のスキー人口比率の半数程度まで伸びる余地がある。
先進国の中では比率の低い日本が9%、アメリカが8%だから4〜5%程度の潜在需要はあるのではないか。2%を超えればアメリカを抜いて人口だけなら世界一のスキー大国になる。もっとも既に1%に達している中国が先行するだろうけどね。
では、インド人はなぜスキーをしないのか。いくつか理由を考えてみた。
🟢インド人のスキー選手が冬季五輪をはじめとした国際大会で活躍しない。北京オリンピックに送り出した代表選手は他の #ウィンタースポーツ も含めてアリフ=カーン選手1名のみ。ちなみに彼はグルマルグ出身。
いくら参加することに意義があるといってもさ、この結果ではインド人の誰もカーン選手に憧れない。というか報道されてるのかな。
まずスキーに限らず、インド政府はスポーツ選手に投資することを怠ってきて、昨年の東京オリンピックでようやく個人競技とかつての国技グランド=ホッケーに投資した。結果として過去最多の7つのメダルを獲れたんだからやはりやっただけの結果はあるわけ。
運動神経いい奴はみんなクリケットに行ってしまうし、身体を動かすのはカーストの低い人のやることとか、違うカーストの人と試合をしたくない、とかそういう考えを持つ人も少なくはないんだけど、それにしたって政府の消極的姿勢が目立つ。特にコングレス(インド国民会議)政権の頃は。
市場が小さいから仕方ないけれど、先進国のようにスキー業界がスキー選手に投資する文化もないしね。インドで民間がアスリートに金を出すのは基本クリケットだけ。
クリケットを野球に置き換えたらそれこそ1964年の東京オリンピックまでの日本の状況なんじゃないかな。
🟡ヒマラヤは人口が少なく(インド全体の2割に満たない)、大半のインド人にとってスキー場が遠過ぎる。ヒマラヤにある程度近い大都市はデリーしかない。
広島や福岡ですら大山(だいせん、鳥取県)がある日本とは違うんだよ。ってゆーか、日本のスキー場の数の充実(質はさておき)は欧米を上回ると思うよ。
といってもデリー近郊だけで3,000万人いるのだから、その1%が動くだけで今のスキー人口の倍になる。この少なさはそれだけでは説明がつかない。
🔵インドの学校は4月の酷暑期まで長い休みを取らないから、子どもの頃にスキーをした原体験がない。
確かにスキーのベストシーズンは1〜3月だけど、ヒマラヤはもっと後でも滑れるわけだから、ファミリー層への訴求や子ども向けスキースクールを活性化させてスキーを「夏の定番」にしちゃえばどうよ。
🟠スキーと国内旅行のベストシーズンが重なる
これ実は相当大きなウエイトだと思う。
日本や欧米では寒い中観光するくらいならウィンタースポーツをしようと思うけど、インドでは乾季になるこの時期こそ色んな所へ行こうと考える。選択肢が多過ぎるんだよね。
またみんなが旅行して飛行機や鉄道も混み合うためスキー輸送にリソースを割けない。キャンペーンもしないよね。
🟣先述したように設備が貧弱なスキー場が多く、御三家はデリーなどの平地から遠い
これこそ卵が先か鶏が先かなんだけども、スキー客が来ないから設備が貧弱なのか、軒並み設備が貧弱だからスキー客を呼び込めないのか。負のスパイラル🌀なのは間違いない。
どこにでも大きな投資はできないけどね、例えばデリーから一番近いウッタラカンド州の #ナルカンダ を増強してみたらどうか。
ナルカンダならデリーから夜行バスでひと晩で着ける。
欧州のようなスキー=ヴァケイションの習慣はないから、日本の若年層のように日帰りや1泊といった短いスキー旅行をシーズン中何度も行うスタイルを確立できないかな。
🟤緯度の低いインドでは山といっても高度の低いところには雪が積もらない。だからデリーからでもスキー場がめちゃ遠い
そこはさ、近年の韓国や中国を見習って、人工雪のスキー場を大都市の近場に設ければいいじゃん。これならデリーだけでなくムンバイもチェンナイもコルカタも山から近いし。
室内スキー場はさっきも書いたようにノイダにあるけど、どっちかっていうとスキーというか雪と戯れるだけのとこかな。
これがね、インドネシアとかならもっとすごいやつ造ればいいって思うよ。
でもインドなら人工雪でもいいからホンモノの山に連れてく方がいいってばよ。日本もザウスは続かなかったでしょ。西武は頑張ってるけど。
カシミール鉄道は救世主になるか
だけど、この状況はオセロのように反転する可能性がある。
それは今年中にカシミールに鉄道が開通して、グルマルグの最寄りであるバラムラまで恐らくデリーからひと晩で到着できるようになるから。マナリにも鉄道が計画されてるし。
詳しいことは昨日の記事参照。
その時はさ、ボリウッドの若手スターを使って「IR SKI SKI」キャンペーンでもやってみたらいい。
韓国は『冬のソナタ』で一気にスキー熱に火がついて平昌五輪まで進んでしまった。2002年に冬ソナが始まってスキーブームが起こり、ロケ地のドラゴン=ヴァレーが整備されて2011年のIOC総会で招致決定ってな時系列。
今のインドにスキー文化なんて無いに等しいけど、何が起きるかわかんない。
そしてガリガリ人工雪の韓国よりインドは遥かに恵まれている。スキーを覚えた韓国人は雪質を求めて日本に来るけど、インド人は自分の国のなかで満喫できるんだからさ。
インド人をスキーに連れていくには
方向性としては1〜3月はデリー近郊の若年層を中心に日本のような短期間でカジュアルなスキースタイルを確立させ、4・5月は子どもにフォーカスして将来のスキー人口増に努める、って感じ。
また、近年の造雪技術を取り入れてスキーを身近にすることも必要。
以下のリンクは深刻なスイス🇨🇭におけるスキー離れに対しての施策。
スイスですら大人になるまで滑ったことのない人がいるというのが驚きだけど、スクールに力を入れるべきというのは参考になる。
そうだよね、やったことなきゃその人は一生やらないんだよ。笛吹けども踊ったことない人が踊るわけがないのであって。
おわりに
明日はインバウンドについて書いていくよーん。白い墓もいいけど白い雪もよろしくね☃️
Clubhouseの方は次回3月1日火曜日20:00〜、インネパレストランについて話すのでこちらもヨロタム🇮🇳🇳🇵
それではバイバイナマステ💛暑寒煮切でした❄️