羽田の背中が見えてきたよ
いつもなら #Clubhouse 『 #インドの衝撃 ( #インド大学 )』で講義をした翌日は講義の文章化をここでやる、ってことになるんだけど、
今日は実はそちらが1周年で、自分がシンポジウムのモデレーターをやることもあってあんまりこっちに力を傾けられない💦
是非この後20:00から聴いてほしいけれども、ひとまず今日はインド関連のニュースに触れておこうと思う。
#デリー空港 ( #インディラガンディー国際空港 )の国内線用ターミナル1の新しい到着ターミナルが早ければ来週にも供用開始するかもよーってやつ。
今日は詳しく書かないけど、これは完成形ではなくまだまだ全然過程。
大まかに書くと、元々国内線用のターミナル1と国際線用のターミナル2があって、手狭になってきたのでターミナル3を建設。
今はターミナル3に国際線と国内線のうちエアインディア、エアアジア=インディア、ヴィスタラというタタ系が乗り入れていて、LCCの国内線がターミナル1とターミナル2で発着している。
ターミナル2はターミナル3ができてからは、ハッジ(メッカへの巡礼)便専用になってたんだけど、LCCが隆盛でターミナル1だけでは溢れてしまったのでLCCのうちゴーエアとインディゴがターミナル2を使っている。ターミナル1はスパイスジェットとインディゴ。国内線のシェア過半数を取ってしまったインディゴの勢いがわかるよね。
で、今はターミナル1の絶賛建て替え中で、ちっちゃいターミナルに分裂しているのを最終的に元のターミナルより巨大なものにするってわけ。完成時には多分インディゴをターミナル1に統一するんだと思うけど、ゴーエアはどーなるだろーか。
なんにしても旅客取扱能力は旧ターミナル1の年間2,000万人に対して4,000万人に倍増する。
現在はターミナル2が1,500万人、ターミナル3が3,500万人で合計7,000万人のキャパシティ。
ターミナル3も拡張工事をしてて、4,000万人に増える予定なので、これで合計9,500万人まで増えることになる。
さて、2019年はデリーが年間7,000万人の利用でフルキャパ。羽田は年間8,500万人の利用。
背中が見えてきたねー✌️
ターミナル1とターミナル3の工事が終わると、ターミナル4〜6の建設が始まり、2030年までに1億人以上のキャパシティを目指す予定。
デリー空港は都心から南西15kmのパーラム地区にあるけど、よく内陸にこんな土地残ってたよね。。。
羽田も方向や距離は似てるけど、海にガンガン張り出してだからね。
デリーの幸運は今世紀に入るまで首都ではあっても、経済的にはイマイチだったから郊外がそこまで開発されてこなかったことかな。空港の向こうのグルガオンなんて砂漠同然だったし。なので、空港用の土地を広く持っておくことができた。
もしも今、ゼロから東京を創れるっていったら絶対空港と環状道路用の土地を広く確保しておくよね❓
それでも供給は足りないことが予測されていて、新空港も建設してるけど、それでも都心からこんな近いところに年間1億人以上取り扱える空港があるのは、30年後世界一になる経済大国の首都の大きな強み。
ちなみに今オリンピックやってる目の上のたんこぶは都心から空港まで25km。世界の大都市のメイン空港としては普通の距離だけれども、この10kmの差はでかいよねー。
ただ、空港が2つに割れてしまう以上エアインディアのハブ空港としては向いてない。
手狭になれば海上に巨大な新空港を建設できるムンバイの方が、インド全体のなかでの位置でも、アジアと欧州・アフリカを結ぶ中継点を巡る競争としても向いている。
タタ傘下に入った新生エアインディアはタタの本拠地でもあるムンバイをハブにした路線網に再編すべきだと思う。