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ロピアは店じゃなく人を買ったんだよっ‼️

こんばんナマステ🩵Kyoskéこと暑寒煮切(あっさむにるぎり)だよっ✨

自分が勝手にホームだと思っているラーメン店「革新家TOKYO」「ラーショマルミャー」を運営する株式会社ソラノイロが、スーパーマーケット「ロピア」を運営するOICグループの傘下に入った。

これを知ったとき最初はビックリしたけど、色々考えていくと順当なのかなぁと。

ソラノイロ社長の宮崎千尋氏は元々はラーメンの食べ歩きが大好きなラーメンフリークと呼ばれる部類の人で、そーゆー人って好きが高じてラーメンの自作を始めて、それが更に加熱して開業するようなパターンが多いように見受けられるのだけど、

宮崎氏はそーではなく博多ラーメンの有名店、というか世界一有名なラーメン店といっていいだろう「一風堂」に入り、

ラーメン作りや店舗運営を少し齧ったというレヴェルでもなく11年もいて、一時「一風堂」がやっていた味噌ラーメンのブランド「五行」は宮崎氏によるものらしい。

そして満を持して独立して2011年に東京麹町に「ソラノイロ」をオーペン、「一風堂」の豚骨とはまったく違うカラフルな野菜とムール貝のスープによるベジソバが女性に大ウケで一気に人気店になる。

「ソラノイロ」といえばベジソバ、だったのかというとそれは不十分で、平日のランチタイムに行ってみれば、客層は男女半々で、女性は全員ベジソバ、男性は中華そばと綺麗に分かれていた。

煌びやかなベジソバの裏で、質実剛健な中華そばもつくってオフィス街のビジネスパーソンを男女問わず取り込んでおり、

つまりマーケティング面でも一流だったわけで、宮崎氏は独学の天才店主的なセンスと、名門仕込みの確かな実力を兼ね備えたハイブリッドなラーメン職人といえた。

その後は同じ麹町にキノコラーメンの店を出したのを皮切りに順調に店舗を増やし、プロデュース・コンサルティング的なこともやり、『ミシュラン』に掲載されたこともあったし、JALの国際線機内食にも採用されているし、順風満帆なように見えたけれども、集合施設への出店が中心になったことが創業10年目前に起こったパンデミックで大きな打撃を受ける。

集合施設は家賃も高いし、何よりも世の中の外出が制限されても店舗の判断で休業させてもらえない。最低限店を回すための人件費や材料費もかさむ。

故に集合施設の店舗を次々閉店させ、かつてのような飛ぶ鳥落とす勢いではなくなっているように見える。

まあ、そんな苦境のなか生まれた革新家とマルミャーに自分はハマったんだけどね💦

宮崎氏の経営の特徴として、同じ店をふたつ作らない。

支店は増やしてもすべてブランドを変え、常に新しい味を世に問い続けている。

そうすると商品開発、オペレーションづくりから入るから、当然店舗数の増加は鈍る。

チェーン店ではなく個人店の集団をつくっていきたいということなんだろうけど、これが故に資本力に対しての集合施設の比率が高くなり過ぎてしまったのだといえる。

こーゆー飲食店って、他の飲食店が傘下に加えるということはあるかもしれないけど、普通はあまり大規模なM&Aの対象にはならない。

個人店から大きくなっていったラーメン店のM&Aの事例として有名なのは「つけめんTETSU」「つじ田」「せたが屋」で、各店の創業者と宮崎氏は懇意。

だけど、これらはすべてブランドを絞って、同じブランドの店舗をどんどん増やしていったので、宮崎氏が彼らを模範にして会社の売却を決めたというのは考えにくい。影響はあるだろうし、相談もする仲ではあると思うけど。

でも「ロピア」のこれまでのビヘイビアを見ていれば、「ロピア」が選ぶのは「TETSU」「つじ田」「せたが屋」よりも「ソラノイロ」なんだと思う。

「ロピア」は元々藤沢の精肉店から始まって、今は100店舗近くを擁するスーパーマーケットとなっている。

最近では北海道・東北から撤退する「イトーヨーカドー」の店舗を承継することで大いに話題になった。

その店名はローコストのユートピアを意味する造語で、その名の通り商品の価格は非常に安い。

だけど、食材の品質にはこだわっており、安かろう悪かろうではない。

何故それができるのかというと、「ユニクロ」などに代表されるSPA(製造小売業)を食の世界でやろうとしているからで、食材の自社生産を推し進めるためにメーカーをどんどん買収している。

その一方で飲料の常温販売、おひとりさまよりファミリー層重視で大きなロットで販売、コインロッカーみたいにコインを入れないとカートが使えないようにしたり、あるいはキャッシュレスを導入しないといったことで、徹底的に運営コストを削減してもいる。

大手スーパーマーケットやコンビニエンスストアの対局をいくようなビジネスモデルだよね。

その一方で外食も始めており、これは「ロピア」のような安売り路線なのかというとまったく逆で、むしろ高級路線。

それだけ取り扱う食材に自信があるようで、『ミシュラン』ひとつ星を獲得した店もある。

そんななかで和の鉄人道場六三郎氏の事務所を買収。

道場氏が運営している銀座にあった2つの飲食店のうち1つを松戸の「ロピア」のなかに移転、それが好調のため隣接するところに道場氏のプロデュースの飲食店をもうひとつ開店した。

移転してきた店はOICグループ傘下の株式会社道場六三郎事務所が運営、つまり道場氏直営、プロデュースの方はOICグループの外食部門として立ち上げた株式会社eatopiaが運営している。

そのほか「ロピア」には道場氏プロデュースの惣菜が並んでいる。

これが恐らくOICグループ傘下の「ソラノイロ」のモデルになる。

報道には「豚肉や野菜などの食材調達や低温で保存するチルド麺の商品開発などで連携する」とある。

「ソラノイロ」は豚の一頭買いをやっているので、個人店が1頭ずつ買うよりグループで一度に何百頭も買ったうちの1頭の方が圧倒的にコストは下がるよね。

そして商品開発は当然あるだろう。

でもさ、それくらいならわざわざ買収しなくても業務提携でもある程度いけるやん。

それだけじゃなくて、道場氏同様レストラン運営というところでも連携すると思われる。

端的に言えば「ロピア」のなかにラーメン店が入っていくのではないかと。

パンデミックが理由で手放した物件でやっていたブランドについては復活させたいだろうし、現在東京駅直下の「東京ラーメンストリート」で出している店も契約期間は有限。

何よりも物件さえあればやってみたいアイディアは宮崎氏の頭の中にはたくさんあるだろうと。

道場氏のケースから察するに「ロピア」のなかにできる株式会社ソラノイロ直営で新しい創作に挑む反面、株式会社eatopiaに任せるプロデュース店も出てくるんじゃないかな。

個人的な願望を書いていくと、とくに郊外店においては「ラーショマルミャー」を広げていってほしい。

これは店名の通り現代の「ラーメンショップ」を意識して、全国にフランチャイズを拡げるシステムとして立ち上げたはずなんだけど、今のところ加盟店は宇都宮と高崎にひとつずつだけ。

直営の王子店も含めて単店としては成り立っているんだけど、フランチャイズシステムとしては数が少なく収益性が弱い。

そこで株式会社eatopiaが丸猫商事株式会社(マルミャーのフランチャイズ本部)のフランチャイズになって、郊外の「ロピア」のなかにマルミャーを増やしてくれたら面白いなと思うのよ。

なんにせよ食にこだわりを持つ者同士の連携には違いないし、もちろん「ロピア」としては「ソラノイロ」の商品やブランドにも魅力を感じているだろうけども、

「ロピア」が本当に魅力に感じたのは、宮崎氏のスキルや情熱だろうと。

少なくても「ロピア」は宮崎氏の意を汲まずにコモディティ化させようとはしないだろうし、

宮崎氏もこれでバイアウトして悠々自適に暮らそうとも思っていないはず。

なーんてことを報道見て書いてたら、プレスリリースが出て、やっぱりそうなんだと確信した。

これからも安心して革新家やマルミャーに通えそうでなにより。

それじゃあバイバイナマステ🩵暑寒煮切でしたっ✨





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