![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/87713978/rectangle_large_type_2_5e0874aa028a0f86dc6fbaf521428386.jpeg?width=1200)
プロダクト上等の旅行屋でありたい
こんばんナマステ💚Kyoskéこと暑寒煮切(あっさむにるぎり)だよっ⭐️
明日急遽、20:00からtwitterのspaceでヴァラナシの話をすることになったから聴いてね💖
YouTubeに乗り出すラーメン店主が非常に増えているけれども、つじ田と島やんは登録者数がそれぞれ3.5万人と2.9万人とこの業界では非常に多く、東の横綱、西の横綱と言っていい存在。
んで、今その両者の対立関係がちょっとした話題になっている。
つじ田創業者の辻田氏は売れないラーメン店に対して「このラーメンは店主の顔が映らない」などと言い、ラーメンの腕を磨くようアドヴァイスする。
それに対して株式会社OMO(お客様みなさまおかげさま)社長の島やんこと島田氏は、券売機の配置や店舗の外の幟の数など細かい指示を出して売上を伸ばす方法を伝授する。
んで、最近になり辻田氏や一緒に動画に出ているバリ男店主のカズこと岩崎氏が島やんを批判することが多くなった。
それで島やんが業を煮やして1時間近い長大な反論動画を出した。
この中で島やんは辻田氏を「いいものを作りさえすれば売れると思っている」プロダクト=アウトの立場であるとし、自らを市場に合わせて戦略を組んでいくマーケット=インの立場だとして、辻田氏をたまたま成功しただけでマーケティング感覚のない職人だとこき下ろした。
そんなわけないって。
オープン最初の2日間は無料で提供したり(しかもそのオペレーションを徹底してシミュレーションするからグダグダになってかえって顧客の離反を招くようなことにならない)、ラーメンの世界で最もドミナント戦略を取っていたり、つじ田の出店、店舗運営なんてマーケティングの塊なんだけれども。
島やんは商売は製造×販売だと述べた。だとすれば、つじ田はそれを徹底的に両立しているし、だからこそ何十店舗もある。
そしてそれをファンドに何十億もの金で売却したアントレプレナーでもある。
つじ田が島やんのような即応性のある経営改善手法を取り入れなくてもいいのは、商品力に自信がありもっと大きなグランドデザインを描けるから。
つじ田の店舗へのアドヴァイスってのは本でいえば『自助論』や『7つの習慣』的な根本から姿勢を考え直させるもの、
島やんのコンサルはひと頃流行った勝間和代的なものを感じる。
『自助論』や『7つの習慣』を読んだって明日いきなり仕事にいきなり役に立つことなんてない。勝間和代の本はとりあえずやってみたら、効果はあるよね。島やんはそれをTTP(徹底的にパクる)と呼ぶのだけど。
島やんは最初、美味しいラーメンを作ろうとして頑張ったけど売れず、藁にも縋る思いで幟を立てたら売上が伸びた。それでマーケット=インの考えに切り替えたのだという。
気持ちはすごくよくわかるのだけど、どこまで徹底して自分のラーメンと向き合ったのだろう。
島やんが反論をすればするほど、つじ田との徹底的な差を感じてしまった。
この話をインド旅行業界に例えると島やんが言ってるのは、
単にタージ=マハールの写真を載せるよりも、タージ=マハールの前でモデルさん達がサリーを着てにっこりしている写真にした方がツアーが売れるとか、そういう話のわけ。
だけど自分は行ったからにはインドが好きになって、インドに通うようになってくれるような旅を提供したい。
だからインド嫌いを増幅させる実質3日間のゴールデン=トライアングル=ツアーを撲滅したい。
もちろんどんな崇高なツアー作ったって売れなきゃなんの意味もないし、最少催行人員が集められないツアーは募集してないのと一緒。
いや、不成立連絡、返金のコストに加えて、参加を希望していたお客様や現地手配先との信頼関係を失うリスクを考えたら、最悪のこと。
だけど売ることばかり考えて、判を押したようなコンテンツしか組めないような旅行屋にはなりたくない。
旅が好きだから旅行業界に入りました、的な人ってすごいバカにされる傾向あるんだけど、自分は旅が好きじゃない人が旅行業界に跋扈していることの方がイヤだ。
まずプロダクト、その後でマーケティング。
目先を考えれば稼げないこと、失敗することの方が多いかもしれないけど、それでも自分はこの順番にこだわりたい。
それじゃあバイバイナマステ💚暑寒煮切でしたっ✨